ユヴェントス・スタジアムでイタリア王者を沈め、無敗記録に終止符を打った翌日、誇りに胸を張らないわけがないだろう。インテルのキャプテン、MFハビエル・サネッティは、ユヴェントス戦での快挙に目を輝かせている。

「とてもうれしいよ。トリノで勝つのは決して簡単じゃないからね。特に、ユーヴェは無敗だったし、彼らのスタジアムで勝つのは大きなことだからね。勝利にふさわしかったと思う」

インテルには熱気が戻っている。アンドレア・ストラマッチョーニ監督にとって唯一の、そして良い意味での問題は、意気揚々とするチームの士気の管理だけだ。サネッティもバランスが大事だと話している。

「僕らは大きな試合に勝った。それだけだ。ほかにも試合がある。リーグ戦が終わるまではまだたくさん残っているし、僕らの目標は4月の時点で主役になることだ。この大きな目標を争い続けられるようにね。この歩みを続けなければいけない。非常に拮抗したリーグでユーヴェやナポリのようなビッグクラブと争わなければいけないということは分かっている」

「大きな目標はスクデットのことかって? 自分たちが新しいチームだということは分かっている。僕らは大きな歩みをしてきた。でも、まだまだなんだ。信じてはいるよ。うまくやるだけの条件はそろっているからね。でも、まだ早すぎる。まだどんなこともあり得るんだ」

インテルの再生はストラマッチョーニ監督の仕事の成果だ。ジョゼ・モウリーニョ監督との比較について、サネッティは次のように話している。

「比較はすべきじゃないと思う。ストラマッチョーニは彼なりの道を進んでおり、とてもうまくやっているところだ。試合への準備において、そのパーソナリティーを見せている。コメントを残すときも、自分の考えがあることを示しているはずだ」

「彼は去年、難しい時期に就任した。最も賢かったのは、すごく謙虚に僕らとやってくれたということだ。グループはそれを理解し、一緒になって、リーグを最善の形で終わらせた。そして続投が決まり、今季は最初から一緒に素晴らしい仕事をしてきたんだよ。僕らはもっと改善できる。でも、正しい道を進んでいると思うよ」

ストラマッチョーニ監督は常にベテラン選手たちに目を向けている。

「僕や(エステバン・)カンビアッソ、(ワルテル・)サムエル、(ディエゴ・)ミリートとは常に意見交換をしてきた。難しい時期で、乗り越えるには全員が必要だということを理解したんだ。特に、プロジェクトを前進させるためには僕らベテランが必要だとね」

「僕らは新しいグループで再出発した。インテルに多くをもたらした重要なカンピオーネたちがいなくなったんだ。会長も、インテリスタ全員も、残念に思った。彼らを諦めるのは簡単なことじゃなかったんだ。でも、イタリアサッカーの現状を理解し、主役に戻りたいという意欲をピッチで示すベテランと、若手とのチームをつくることにしたんだ」

サネッティは新戦力に期待している。

「全員が、自分が重要だと感じていることが、グループの強みなんだ。チャンスは全員にある。昨日の試合がそれを示しているよ。(フレディ・)グアリンはとても良い形で試合に入り、ミリートの2点目において決定的だった」

ドレッシングルームでFWアントニオ・カッサーノをチェックしているのは誰なのだろうか。

「長友さ(笑)! 交代で全員が彼に注意を払っているよ。(ユヴェントス戦で)彼は落ち着いていた。審判が僕らの話を聞かなかったけど、彼は幸いにもその場を去ったね。そうじゃなければ、どうなっていたか(笑) カッサーノはすごく調子が良くて、僕らといることに満足している。ピッチでもそれを示しているはずだ。最近の彼に起きたすべてのことを考えれば、彼はそれにふさわしいよ」