7日に本拠地カンプ・ノウにレアル・マドリードを迎え撃つバルセロナが、この宿敵との大一番“クラシコ”に、1980年代から90年代のNBAのスーパースターである元ロサンゼルス・レイカーズのマジック・ジョンソン氏を招待したことが明らかになった。

 フットボール界とは特別な繋がりはないマジック・ジョンソン氏だが、バルセロナとは因縁がない訳ではない。1992年のバルセロナ・オリンピックのバス ケットボール競技で金メダルを獲得した米国代表は、超一流選手による夢の共演にちなみ“ドリーム・チーム”と名付けられたが、マイケル・ジョーダンら屈指 のスターに声を掛けて出場を促したのがマジック・ジョンソン氏だった。

 そして、ヨハン・クライフ監督率いるバルセロナが“ドリーム・チーム”と呼ばれるようになったのも、圧倒的な強さと華やかさをもってファンを魅了したバ スケットボールの米国代表にあやかったものだ。それゆえ、このスター軍団の結成に尽力したうえ、主将も務めたマジック・ジョンソン氏は、フットボール版の “ドリーム・チーム”命名の原点とも言える存在だ。そういった経緯を考えれば、このバスケットボール界の英雄によるカンプ・ノウ来訪は、自然の流れと捉え ることができるだろう。