歯に衣着せぬ物言い、純粋で誠実。理想的なオピニオニストだ。誰のことか? マルコ・マテラッツィだ。元インテルDFで、2006年ドイツ・ワールドカップの覇者である同氏は、『gazzetta』の記者によるビデオサービス「Gazza Offside」の評論家となる。その番組のお披露目の場で、マテラッツィ氏はFWアントニオ・カッサーノのインテル移籍について、こう話した。

「正しいコンディションであれば、アントニオは違いをつくることができる。(ヴェスレイ・)スナイデルや(ディエゴ・)ミリート、守備では(クリスティアン・)キヴと(ワルテル・)サムエルの復帰で、インテルはスクデットを狙えるだろう。失点の多さという問題はもうなくなるだろうね。それに、(アンドレア・)ラノッキアがどれだけうまくやっていることか。以前に予想したとおり、彼は私の後継者だよ」

マテラッツィはカッサーノと良い関係にある。カッサーノが古巣ミランに対して辛らつなコメントをしたことについて、マテラッツィは次のように語った。

「彼とはよく話すし、彼はそういう人間だ。真の人間だよ。あることを言って、それをやらなければ…彼は10まで数えない。きっと8までだろう。それで手にするか、捨てるかだ。でも、彼に対して正直なら、彼はすべての試合に出ないでもいられるし、1年間まるまるベンチにも座れる。それでも、決してクラブに問題をかけないだろう」

一方で、代表に関する質問も欠かせない。直近のイタリア代表のパフォーマンスについて、マテラッツィはこのように語った。

「敬意は払うが、マルタと対戦して勝ち点3を得られるなら、その方が良い。徐々に成長していくだろうし、我々イタリア人は重要な試合で裏切らないことに慣れている。まあ、スペインと対戦したら…今はあまり多くのことをやれないだろうね」

「(チェーザレ・)プランデッリ監督の功績? EUROで素晴らしいグループをつくり、未来に向けて最高の展望にしてくれたことさ!」

最後に、マテラッツィはズデネク・ゼーマン、ジョゼ・モウリーニョという2人の偉大な指揮官について、このように話している。

「ゼーマンの正直さを称えている。トリノに行くときの彼の立場にはなりたくないね。でも、モウリーニョに追いつくためには、すべてに勝たなければならず、今日の段階で彼は勝っていない。私は彼がそうなれるようにと願うよ。ナポリのように、ローマがミラノ勢と一緒にユヴェントスを悩ませられることは確かだ」

「モウリーニョとはよく連絡を取っている。マドリッドでハッピーなことや、非常に強いチームがあることを知っているよ。モウはこれ以上ないほどインテルを愛している。ひょっとしたら、いつか私たちが一緒にまた仕事をするかもしれないよ」