2匹のミツバチがタッグを組んでペットボトルのフタ開ける―まるでアニメのような光景を捉えた動画がネット上で話題を呼んでいる。ミツバチはお互い反対に位置を取ると軽くフタをひねり、スムーズに開けたという。『The Independent』などが伝えた。

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ブラジル南部サンパウロで今月17日、お昼を食べていたという撮影者が驚きの動画を捉えた。

動画にはオレンジフレーバーのファンタのペットボトルが映っており、2匹のミツバチがフタを挟むように位置を取って何やらごそごそと動き回っている。その直後、2匹は息を合わせてフタを反時計回りにずらすように動かすと、フタを持ち上げて開封してしまったのだ。

フタは元々緩く閉まっていたようだが、ミツバチたちはまるでフタをひねると開くということを理解しているように動いている。

撮影者はこの動画を、ポルトガル語で「ハチが私のソーダを盗んだ」という旨の文章とともにTwitterへ投稿すると、再生回数は340万回を超え、以下のようなコメントが届いた。

「職場の人よりハチの方が協力的なんだけど」
「ボトルオープナーはもういらないね!」
「このハチは本物なの!?」
「自然の素晴らしい本能だ!」
「これは本当に興味深い動画だね」
「このハチはファンタの広告として良い働きをしたから、無料でファンタを飲めるようにしてほしいね」

撮影者が投稿した動画はすでに削除されてしまったようだが、YouTubeなど様々な場所で拡散され大反響を呼んでいる。

無脊椎動物の専門家であるマーク・スラワーさん(Marc Srour)は「アリやハチ、シロアリはとても高い知能を持っています」とその賢さを主張した。

ミツバチは約5キロの距離を飛び回り、はちみつの原料となる花の蜜を集める。巣を作った場所によって環境が異なるため特定の花に固執するのではなく、周囲にある花の蜜を集めるなどしてその場所に適応していくという。

大きな群れで生活するミツバチは協力的で社会性があり、その場所でどの花の蜜が最適かなどの意思決定を行う時は、音を使うほかにお尻をぶつけ合ったりダンスを踊ったりと様々な方法でコミュニケーションを取ることが明らかになっている。

またミツバチは蜜を集めるだけではなく、植物の花粉を身にまとい受粉を行う媒体としても知られている。アカデミックニュースサイト『The Conversation』によると、人間が口にする食べ物の約3分の1はミツバチによって受粉が行われているという。

これほどミツバチが賢いのであれば、ペットボトルのフタを開けることなど容易いのかもしれない。

画像は『Times Now 2021年5月26日付「Two honeybees work together to unscrew Fanta bottle cap, video has netizens buzzing [WATCH]」(Photo Credit: Twitter)』『The Conversation 2020年8月21日付「Curious Kids: how do bees make honey?」(Cooper Schouten/Author provided)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)