リバプールはチェルシーに0-2敗戦も… 専門メディアは南野の特長に期待「ボックス内でファウルを引き起こす」

 リバプールは現地時間3日、FAカップ5回戦でチェルシーと対戦し、0-2で敗れた。

 日本代表MF南野拓実は先発フル出場を果たしたが、不発に終わった。移籍後いまだゴールを記録していないが、リバプール専門メディアは「南野拓実の参入はリバプールに多くのPKを与える」と見出しを打ち、南野がリバプールにもたらす“恩恵”に注目している。

 2月29日に行われたプレミアリーグ第28節ワトフォード戦で0-3と衝撃の完敗を喫したリバプールは、中2日で迎えたチェルシー戦では主力のおよそ半数を休ませ、3トップの最前線に公式戦6試合目の出場となる南野を配置した。0-1で迎えた前半20分、右サイドからのクロスをゴール前で受けた南野は絶好の機会を得たが、相手DFに阻まれ打ち切れず、初ゴールとはならなかった。

 2試合連続の無得点、3試合連続の複数失点と急ブレーキが掛かっているチーム状況だが、リバプール専門メディア「Rousing The Kop」は「南野拓実の参入はリバプールに多くのPKを与える」と見出しを打ち、敗戦したチェルシー戦でも「トリッキーな動きとボールの持ち運びは特に相手ボックス内で危険な存在となった」と称えつつ、今後ポジティブとなる要素に言及している。

「このプレーメーカーは選手たちを反転しながら置き去りにする天性の才能を備えている。南野は重心が低いため、対戦相手の多くがボックス内でファウルを引き起こすことになるだろう。それは、この25歳がクロップを惹きつけた最初のクオリティーだった。ボックス内で相手DFのミスを誘発するプレーが今のリバプールに欠けている要素が、将来多くのPKを獲得できる可能性がある」

 記事では、リバプールが今季5回のPKしか獲得できていないのに対し、マンチェスター・ユナイテッドは10回のPKを獲得していると指摘。リバプールの課題であるとしたうえで、南野は鋭いアジリティーから反転する突破を武器ともしており、独特なリズムで相手DFのファウルを誘発すると主張。将来の武器として期待を寄せていた。(Football ZONE web編集部)