このほどスペインで、斬新なアイデアで児童に「人体の構造」の授業を行った女性教師が話題になっている。通常は人体模型などを使って教えるところだが、彼女は奇抜なボディスーツを着用し自ら人体模型となった。『Mirror』『New York Post』などが伝えている。

スペインのカスティーリャ・イ・レオン州バリャドリッドに住むヴェロニカ・デュケさん(Verónica Duque、43)は、化学、社会、芸術、英語、スペイン語と様々な科目を受け持つ教師として15年のキャリアを持つベテランである。

そのヴェロニカさんは現在、小学校3年生の児童を担当しているが、今月16日に彼女の夫マイケルさん(Michel)がその授業風景をTwitterに投稿したところ、大きな話題を呼んだ。

そこには人体解剖図がプリントされたボディスーツを着用したヴェロニカさんの姿があり、そのスーツには筋肉から肺、小腸、大腸などがリアルにプリントされていた。

マイケルさんは「僕はこのアイデアいっぱいの女性を誇りに思う! 彼女が妻なんて僕は本当にラッキーな男だよ。彼女はとても独創的な方法で人体の構造を教えていて、児童達は夢中になっていました。やったね! ヴェロニカ!」と記している。

教育熱心なヴェロニカさんは、この方法を取り入れた経緯について「内臓の配置をイメージするのが児童達にとって難しいことかを知って、この方法を試す価値があるのではと思いました」と明かしている。当初はビキニを着用することも考えたそうだが、インターネットで検索しているうちにオンラインショップの「AliExpress(アリエクスプレス)」の水着の広告で、この奇抜なボディスーツを見つけたのだという。

このマイケルさんの投稿には6万7千件以上もの「いいね」がつき、ヴェロニカさんに対して多くの称賛の声が集まった。

「彼女のように教えることに意欲を持った先生が世の中もっと必要だと思います。」
「イノベーションと創造性に優れた事例といえるね。学習するうえで興味を持たせる彼女のやり方は必要なことだと思う。」
「彼女は私が小学5〜6年生の頃に家庭教師をしてくれました。私が会った中で最高の教師です。大学の授業よりも彼女の授業はハッキリと覚えています。」

なかには現役の教師と思われる人から「世間から教師は怠慢な公務員という印象を取り払って欲しいと願っています。私達はそんなに怠慢ではありません」というコメントも見受けられた。

ちなみにヴェロニカさんは今回の授業以外でも、度々生徒を驚かせることがあるという。たとえば歴史の授業で歴史上の人物の格好をして授業を行うこともあるそうだ。

画像は『Michael 2019年12月16日付Twitter「Muy orgulloso de este volcán de ideas que tengo la suerte de tener como mujer」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)