ソニー生命保険は、2019年10月25日〜10月30日の6日間、2019年度におけるスマートフォンの使用状況や今後の希望などについて「スマートフォンに関する意識・実態調査」を実施した。調査対象は、日本国内でスマートフォンを使用中の20〜69歳の男女(1,000名)。

○気になる利用料金の平均は6,401円、格安スマホ利用率は?

スマートフォンの利用料金(基本料金や通信料、端末代など)の平均は6,401円。年代別にみると20代が最も高く7,320円で、最も安い60代でも平均5,459円となっている。比較的高額に落ち着いた理由は、格安スマホの利用率の低さ。「docomo」「au」「SoftBank」のいわゆる「三大キャリア」を利用しているユーザーが全体の76.2%と半数以上を占めており、いわゆる格安スマホである「MVNO」を利用しているユーザーは23.8%にとどまる。

通信事業者別に利用料の平均額みると、三大キャリアは7,516円でMVNOは2,830円と、4,686円の差があった。ちなみに、全回答者に「これくらいであってほしい」と思う毎月の利用料金を聞いたところ、平均額は3,460円となった。



○スマホの満足度が一番高いのは50代

どんどん高機能化するスマートフォンだが、「現在使用しているスマートフォンを使いこなせているか」という質問にタイして、「使いこなせている(「非常に」「やや」の合計)」と回答したのは全体の62.2%。なかでも20代は82.5%ともっとも高く、60代は47.5%ともっとも低い結果に。年代が高くなるにつれ、使いこなしを困難に感じる割合が高くなっていることがわかる。

一方、「スマートフォンに満足しているか」の質問に対して、「満足している(「非常に」「やや」の合計)」ともっとも多く答えたのは50代(87.0%)。スマートフォンの使いこなしと満足度には、意外にも相関関係がないという見方もできる。



○スマホで使う機能、1位はやっぱり「コミュニケーション」

「日頃スマートフォンで行っていること(複数回答可)」は、全体では「メール」が最も高く76.0%にもなった。次いで、「インターネット検索」「通話」「メッセージアプリ(LINEなど)」となり、いずれも60%を超える利用率だ。

ただし、年代別にみると20代は「インターネット検索」が最も多く、「メッセージアプリ(LINEなど)」「SNS(Instagram、Facebookなど)」がそれに続く。若い年代は、メールよりもメッセージアプリやSNSをコミュニケーションに利用する人が多い。



スマートフォンが役立っているかどうかの設問では、「生活に役立っている」が91.5%と一番多く、次いで「家族との関係に役立っている」が80%、「趣味に役立っている」が79.2%、「友人との関係に役立っている」が75.2%という結果。やはり人とのつながりにスマートフォンを利用しているユーザーが多い。

「スマートフォンがなかったら苦労すると思うこと」という設問には、「通話」が最も高く51.4%を占めた。次いで、「メッセージアプリ(LINEなど)」「メール」と、やはりコミュニケーションの断絶に苦労を感じるとの回答が目立つ。その後、「インターネット検索」や「地図をみる」といった日常の便利機能が挙がる。年代別に見ると、20代は1位が「メッセージアプリ(LINEなど)」で次に「インターネット検索」が多かった。

「スマートフォンにどのような機能があればいいと思うか」という設問には、「1週間充電しなくて済む(50代女性)」「ソーラー発電ができる(40代男性)」など、充電やバッテリーに関する希望が多数。逆に「スマートフォンでどのような機能がいらないと思うか」では、「ゲーム」が27件で1位となり、続いて「決済機能(18件)」「広告表示(17件)」「ワンセグ・テレビ(13件)」となった。

○スマホによって手に入れたもの、失ったもの

便利なスマートフォンだが、何事も「過ぎ」てはよくない。全回答者に「“スマホ依存”をしているか」と聞いたところ、「そう思う(「非常に」「やや」の合計)」と答えた割合は、57.2%とにものぼった。



年代別にみると、20代の78%が最も多く、年代があがるごとに割合が徐々に下がり、60代の30.5%が最も少なくなる。若年層ほど依存を感じているようだ。また「“スマホ疲れ”をしている」という回答も20代が69.5%が最も多く、年代があがることに割合が下がる。最も少ないのは60代の25%である。

上記のような結果ではあるものの、「“スマホ断ち”をしてみたいか」という設問に「そう思う(「非常に」「やや」の合計)」と答えたのは、全体の28.7%。20代が一番多く43%で、年代があがるほど減って60代では16.5%となる。

「スマートフォンのおかげで手に入れたもの」は、「知識・情報」が147件で1位。続いて「便利さ(116件)」「時間(36件)」が挙げられた。一方で「スマートフォンのせいで失ったもの」は「時間」が断トツの1位で265件、さらに「お金(75件)」「視力・目の健康(64件)」が続いた。