ソフトバンクの宮内謙社長は決算会見で、傘下のスマホ決済「PayPay」について『一人勝ちの状況』と述べました。

宮内社長によると、PayPayの登録者数は11月5日時点で約1920万人に達し、8月初旬(800万人)の2倍以上に急増。また、政府のキャッシュレスポイント還元の効果もあり、10月だけで登録者が400万人も増えたほか、月次決済回数も前月(9月)の2倍以上となる8500万回に達しています。

▲登録ユーザー数は3か月で2倍以上に

▲月次決済回数もキャッシュレスポイント還元効果で急増


▲自社で行った意識調査では交通系電子マネーを抜いたと強調

宮内社長は『スマホ決済で一人勝ちの状況になりつつある。ユーザーもPayPayに耳慣れてきたのではないか』と述べ、事業展開に自信を示しました。

今後は金融に参入、決済に留まらないスーパーアプリへ


また、新たに開始したPayPayアプリによる公共料金の支払いや、ECの「PayPayモール」「PayPayフリマ」を挙げ、『PayPayが(決済以外にも使える)スーパーアプリに育ってきた』とコメント。『このスーパーアプリを軸に色々なサービスを展開する』とも述べ、ソフトバンクグループ全体でPayPayを軸にした事業展開を進めると述べました。

今後については「ローン」「投資」「保険」「後払い」といった金融サービスに参入すると表明。『金融領域もカバーするスーパーアプリに育てる』(宮内社長)と述べました。

▲PayPayを単なる決済アプリに留まらない「スーパーアプリ」へ育てると宮内社長

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