Microsoftは2017年末、Windows 10の新機能「Sets」を発表しましたが、残念ながら正式リリースされることなく終焉を迎えたようです。

Setsは、複数のアプリを単一ウィンドウ上にまとめ、タブで切り替えて利用できる機能。たとえば、レポート作成でWordを利用している際に、その関連資料を同じウィンドウの別タブに表示できます。「アプリ単位」ではなく「作業単位」でウィンドウをまとめられるものでした。

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同時に発表されていたタイムライン機能は、2018年4月に配信された Windows 10 April Update 2018(1803)でリリースされたものの、SetsのほうはWindows Insider Programでの提供にとどまっていました。

米IT系ニュースメディアZDNetによると、MicrosoftはSetsの計画を中止したとのこと。「この機能はあまり受け入れられず、理解されなかった」のが理由だとしています。

MicrosoftはEdgeをChromiumベースに移行すると発表しており、すでにプレビュー版もリリース済み。この新ブラウザをSetsに対応させるには、リリースを大幅に遅らせるか、新ブラウザのリリース後、数か月経ってからSetsに統合する必要がありました。このことも、Setsの開発を中止する要因の一つになったようです。

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なお、Setsに似た機能であるコンソールのタブ化については、Setsとは別に継続して作業中とのことです。