今や世界最大の自動車マーケットである中国。販売台数で北米を抜いたのは9年前のことだが、ほとんど輸出をすることなく国内需要を満たすだけでも2800万台以上という販売ボリュームは驚かざるを得ない。その中国で最大級のオートショーは北京と上海で1年毎に開催され、今年は上海で4月18日より8日間の予定で一般公開となる。

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数年前まで先進国のボディデザインを模倣したコピー天国イベントの様相だったのがウソのよう。モーターショーのランクはメーカーCEOの出席数とワールドプレミア(世界初公開)の数によって決まるのだが、いまやジュネーヴやフランクフルトにヒケをとらないショーのレベルになりつつあり、今年も世界中のメーカーが多くの「世界初」を披露した。
中国製自動車の「質」も大きく変わった。現在の中国製自動車の優れたデザインやクオリティは、当然チャイナマネーがもたらしたもの。彼らは有り余る財力で外国のエンジニアやデザイナーを引き抜き、あらゆる方法で世界一を狙ってくる。全産業領域に影響の大きい自動車製造販売というマーケットにおいて、中国は「世界一」になることに必死だ。ただし自動車は総合的なプロダクトである。

100年以上もの歴史をもつ欧州老舗ブランドに対して、中国新興メーカーが勝つ方法は一つしかない。それは「ゲームのルールを変える」ことだ。およそ自動車開発において最もコストの掛かる部分はエンジンである。パフォーマンス高い複雑な機構をもつ新型エンジンは、そう簡単には作れない。ならば環境課題をエクスキューズに、一気にゼロエミッションの世界に引き釣り込もうというのが中国資本の魂胆である。
世界中のメーカーがやっと(でも急に!)EV販売に対して重い腰を上げ始めたようだが、「EVに本気だったのは中国だけ」と思えるほどのアドバンテージは既に中国にあるように思える。ターゲット別にEVの選択肢も増えてきており、たとえば富裕層に超ハイパフォーマンスのスーパースポーツカーを提案して「チャイナ アズ ナンバーワン」を見せ付けることができるようにするし、一般層にはナンバー取得(都市部でガソリン車は、まず新規ナンバーが取れない)のメリットを謳いながら、完成度の高いEV乗用車の販売台数をどんどん伸ばしているのだ。
ジャーマン3もワールドプレミアを用意してきた今年の上海モーターショーだが、ここではあえて尖がった電気自動車にだけフォーカスしてみよう。

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