日本サッカー協会(JFA)は10日、東京地方裁判所で行われた裁判手続きにおいて、元日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチ監督の代理人より、今回の提訴を取り下げる旨の申し出があったことを発表した。

2015年3月に日本代表監督に就任し、ロシア・ワールドカップ(W杯)最終予選を勝ち抜き、日本を本大会出場に導いたハリルホジッチ監督。しかし、本番2カ月前の4月9日にJFAの田嶋幸三会長は会見で、同監督の契約解除を発表した。この行為に対して、ハリルホジッチ監督は昨年5月、名誉を傷つけられたとして、日本サッカー協会に慰謝料1円と新聞やホームページでの謝罪広告を求める訴えを東京地裁に起こしていた。

今回の件に関して、JFAの田嶋幸三会長は声明を発表している。

「この度、ハリルホジッチさんが日本サッカー協会と私に対して提起していた訴訟を取り下げられた、という知らせを受けました。今回、このように裁判が終了することは良かったと考えております」

「これまでに繰り返し述べている通り、我々としては、ハリルホジッチさんは日本サッカーに大きな貢献をしていただいたと考えております。ハリルホジッチさんは、ヨーロッパの最新の手法と哲学を日本サッカーに吹き込み、「デュエル」の重要性や徹底した自己管理の意識を選手に植え付けてくれました。そして、何より、日本代表チームをワールドカップアジア予選突破に導いてくれたことは彼の実績であり、深く感謝しております」

「現在、フランスリーグ・ナントの監督として活躍されているご様子を拝見し、我々としても大変誇らしく感じております。我々日本サッカー協会は、常にハリルホジッチさんを応援しております。ハリルホジッチさんの今後益々のご活躍をお祈りしております」

なお、ハリルホジッチ監督は現在、ナントを指揮。13年ぶりとなるフランスの舞台でクラブのリーグ・アン残留に向けて奮闘している。