岐阜県は9日、恵那市の養豚場で豚コレラの感染を確認したと発表した。昨年9月の岐阜市での発生から国内18例目。同日、飼養する4086頭の殺処分を始めた。13日までに防疫措置を終える予定だ。

 県によると8日午前、豚に発熱やチアノーゼの症状が見られると農場から連絡があった。県中央家畜保健衛生所で遺伝子検査をした結果、9日朝に陽性を確認した。同農場から半径3〜10キロ圏内にある2農場に搬出制限措置を講じた。

 同農場は5日、豚57頭を名古屋市中央卸売市場南部市場に出荷していたため、岐阜県は愛知県にも報告。交差農場数などの確認を進めている。

 農水省によると、3月6日に今回の発生農場に飼養衛生管理基準の指導を実施し、人や車両の消毒などの改善を指示していた。その後の27日の現地指導では改善されていたという。