群馬・利根実業高が企画 宮城、岐阜、岡山の3校でも


 全国の農業高校が協力し、米を「ホワイトデー」のギフト商品として売り出すプロジェクトが動きだした。呼び掛けたのは群馬県沼田市の県立利根実業高校。宮城、岐阜、岡山県の3校が応じ、それぞれ包装などをデザインして、独自の商品を直売所や校内などで販売する。

 企画したのは、利根実業高校生物生産科食品文化コースの3年生6人。ホワイトデーは定番商品がなく、白米にも参入の機会があると考えた。

 全国で取り組みたいという思いでプロジェクトを結成。同校が出場した2017年11月の「全国農業高校お米甲子園」の参加校に呼び掛けると、宮城県農業高校、岐阜県立岐阜農林高校、岡山県立高松農業高校から参加の手が挙がった。

 3年生は卒業し、販売は1、2年生が引き継ぐ。利根実業高校2年の荒井菜月光さん(17)は「米が縁でつながった農高生の力で消費を増やしたい」と力を込める。

 同校のギフト米は、リボンで結んだ7・5センチ四方の立方体の箱に校内で作った「コシヒカリ」の「お利根ちゃん」を入れた。箱に卒業生が描いたかかしの絵を添えた。9日にJA利根沼田の農産物直売所などで200個限定で販売する。1個(300グラム入り)300円。

 19年度からは、さらに5校が加わる予定だ。