スマートフォンや携帯電話の利用料といえば「月末締め」で「翌月末支払い(引き落とし)」です。
例外としては、クレジットカード払いのような、利用月の翌月請求といったケースです。

しかしながら、今後は、クレジットカード払いでなくても請求が「翌々月」になるコトが起きます。

それが「翌月合算請求」です。

既にau、SoftBankは翌月合算請求を行っています。これに続いて、新たにNTTドコモも翌月合算請求を行うと発表がありました。

NTTドコモは、契約者数も多く、長期の利用ユーザーも多いだけに、請求タイミングの変更に戸惑う人も多そうです。

そこで今回は、「翌月合算請求」の仕組みについて解説していきます。


○翌月合算請求とは
翌月合算請求とは、その名の通り請求を翌月分と合算して行うということ。

今回NTTドコモが実施する翌月合算請求は、「毎月の利用料」が対象になります。




NTTドコモが実施する翌月合算請求は、
「毎月の利用料が安すぎる」
この場合に行われます。

NTTドコモの翌月合算請求は、
「5,000円に満たない月」の請求は、翌月の利用料に合算して「2ヶ月分」として引き落とし、または払込票で支払うように変更されます。

具体的には、
・2019年7月の請求は、2,000円と5000円未満なので、
7月分は8月に請求しない。
・2019年8月の請求は 3,000円と7月分を合算する
・2019年9月に、合計で5,000円を引き落とし・支払いを行う。
という内容になっています。

つまり、5,000円を下回る月の請求は、翌月ではなく翌々月に支払うように変わるのです。

ここで間違えて覚えていけないのは2ヶ月分の合計が5,000円に満たない場合でも
2ヶ月に一度は支払いを行われるということです。
あくまでも「翌月に請求となる」のは、今回のNTTドコモであれば「奇数月の利用料(請求額)が5,000円未満だった場合」ということです。


○5,000円未満でも、毎月請求される場合もある?
ただし、請求額が5,000円を下回る場合でも、毎月請求されるケースがあります。

具体的には、
・電話機本体を分割払いで購入している
・利用料合算(d払いなど)でWebサイトの利用料を支払うなどしている
上記の場合は、5,000円を下回る請求額であっても翌月の請求に合算されることはなく、今まで通り翌月に引き落とし、または払込票での支払いとなります。

5,000円を下回る請求額と聞くと「フィーチャーフォンを使っている人くらい」を思ってしまいますよね、
しかしNTTドコモであれば「シェアパック子回線」として、離れて暮らし、請求も分けている家族がいれば、対象となる可能性は大いにあります。

5,000円を下回る請求ですが「通話」も「データ通信」も定額制が当たり前になっている現在であれば、スマートフォンユーザーでもあり得ないケースとは言い切れません。

そして翌月合算請求にもリスクはあります。
翌月合算請求が行われた後、上記の理由で翌月合算請求が行われなくなった場合、
毎月の引き落とし・支払いを忘れた、怠ってしまうと
・次の機種変更で分割が組めない
・Webサイトや通販の代金を便利な料金合算(d払い等)が利用できなくなる
などといった状況になるリスクもあります。知っておいた方がいいでしょう。


○au、SoftBankの場合は?
NTTドコモ以外の大手携帯電話会社である「au」と「SoftBank」は、既に翌月合算請求を導入しています。

auは請求額が
・口座振替の場合、3,240円未満
・払い込み票での支払いの場合、324円未満
となる月について、翌月合算請求となります。

SoftBankは
・口座振替の場合、3,000円未満
となる場合に、翌月合算請求となります。ただし払い込み用紙での支払いについてはNTTドコモ、auとは違い翌月合算請求にはなりません。

また、この2社についてもスマートフォンや携帯電話機を分割払いで購入・支払いしている場合には翌月合算請求は行われず、毎月の引き落とし・支払いとなります。

携帯電話の利用料金は様々なキャンペーンやプランによって、信じられないほど安く利用できる場合もあります。
また、携帯電話を複数台持つことも最近では珍しくなくなってきています。
2台目の料金は、
・データ通信契約の安いタブレット契約
・通話のみの利用で通話プランだけの契約
など、翌月合算請求の対象になる少額の請求額になっていることも実は珍しくありません。

少額の場合、毎月の支払い、未払いに気付かない、そんなケースも十分に考えられます。
毎月の支払いは確認を怠らないようにしましょう。


迎 悟