国産キウイフルーツの出始めの取引が苦戦している。小玉傾向などで、1月中旬の販売量は前年より3割少ないが、日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ439円と前年並みにとどまった。ニュージーランド(NZ)産を中心に輸入物の在庫が潤沢で、国産の販売に水を差している。年内は輸入物、年明け以降は国産という販売のすみ分けが崩れた形で、市場関係者は「国産が最盛期の2月まで輸入物が残る。厳しい販売が続く」とみる。

 2018年産の国産キウイフルーツは生産が少ない。全国果実生産出荷安定協議会(全果協)のまとめで、全体の出荷計画量は1万854トンと前年比13%減。「梅雨明け後の干ばつで小玉傾向」(九州のJA)、「秋の台風で生育が鈍った」(近畿のJA)ことに加えて、一部産地で病虫害も重なったという。

 このため、産地が出そろった1月中旬の大手7卸の販売量は280トンと33%減にとどまった。過去5年間で最も少なかった。

 一方、価格は前年並みで、卸売会社は「輸入物の在庫が重なり、国産の荷動きが鈍い」と話す。加えて、割安なM級以下の小玉果の割合が5割以上(例年は2、3割)の産地もあるといい、価格が伸び悩む一因とみる。

 輸入物は昨秋から急増し、年明けの在庫量を押し上げた。財務省の貿易統計によると、9月の輸入量が1万4618トンで倍増したのを皮切りに、10月は73%増の8926トン、11月は56%増の9738トンに上った。輸入業者は「キウイフルーツに限らず、国産果実の生産減を見込んだNZの業者が日本への仕向けを増やした。例年は12月で無くなる在庫が、今年は2月半ばまで潤沢にある」と明かす。

 首都圏のスーパーは、輸入物を売り場の中心に並べる。NZ産が1個89円(税別)と、和歌山などの国産(1個99円)より1割安く設定。輸入物の1月の本格販売は今年が初めてだが、売れ行きは良いといい、「NZ産は1年で長い期間販売されており、消費者の知名度が高い」と分析する。