読者の皆様は「草津」と聞いて、まず何県を思い浮かべるだろうか。

草津温泉の隣町で生まれた記者にとっては「群馬」以外の選択肢は考えられなかったのだが、上京してしばらくすると、どうやら事情が違っているらしいことに気づいた。


18年10月に行われたふるさと納税のイベントでは職員が草津違いの「あるあるネタ」を披露(草津市役所広報課提供)

そう、滋賀県の「草津市」である。町と市の違いはあるものの、まったく同じ字で、大変紛らわしい。そして、どうやら滋賀県草津市が「草津違い」で悩んでいるらしいのだ。

Jタウンネット編集部は2019年1月7日、草津市広報課担当者を直撃し、思うところを聞いてみた。

「温泉はないですけど、琵琶湖はあります」

ネット上でも、

「関西住みの人間なので、子どもの頃から『草津のお湯』って滋賀県のことだとずっと勘違いしていた」
「子供の頃は『くさつ』と言えば滋賀で、群馬の方はほとんど知らなかった」

と、関西出身の人から「草津=滋賀」と思っていたという声が多く上がっている。学生時代を大阪で過ごしたJタウンネット編集部員からも以前、草津温泉に行こうと滋賀県の草津市まで行ってしまったという話を聞いたことがある。

「私は生まれも育ちも草津市でしたので、いざ問い合わせの連絡があった時には草津町さんのネームバリューに驚きました」

そう語るのは草津市役所に20年ほど勤める広報課担当者。かねてより草津温泉との勘違いはあったそうで、最近ではふるさと納税に関して、

「まだ温泉の入浴券が届いていない」

との問い合わせがあり、よくよく話を聞いてみると草津市の方ではなく、群馬県の草津温泉のことであると判明するのだという。多いときには日に5件ほどこうした問い合わせの電話があるそうだ。

「草津温泉と勘違いして、旅行に来る人も多いです。外国から来て、(勘違いがわかると)草津温泉に向かう人もいます」

と、400キロ弱の道のりを草津温泉へ向かう人もいるとのこと。しかし、この勘違いを「草津市のことを紹介できるチャンス」と捉え、今後のPRに繋げていきたい狙いだ。


草津市から草津町(Google Mapより)

「温泉はないですけど、琵琶湖はあります」

草津市はかねてより宿場町として栄え、今でも風情ある景観を楽しめ、琵琶湖で自然を満喫することもできる。最近では「健幸都市」づくりにも取り組み、15年に行われた国勢調査をもとに厚生労働省が発表した「市町村別平均寿命」よれば、男性の平均寿命が82.6歳で全国第5位にランクインする結果になった。

「住みよさランキングでも上位に入っていて、草津町さんに負けないくらい(草津市のことも)知ってもらい、いいところだと思ってもらえたらと思います」

「滋賀県」をもっと詳しく