台湾の新竹県峨眉郷で、男性が割れた急須の破片が首に刺さって死亡する事故が起きた。男性は飼い犬を連れて廟に参拝に行こうとしたが、愛犬がじゃれた拍子に転倒し、持っていた急須が割れ、破片が頚動脈に刺さったという。『自由時報』『中時電子報』などが伝えている。

事故があったのは21日朝。家の前の庭で血を流して倒れている張さん(83歳、一部報道では84歳とも)を、住み込みのヘルパーの女性が発見した。警察の調べによれば、張さんは自宅から100メートルほどの距離にある土地公廟への参拝を日課にしており、この日も早朝5時頃、中型の愛犬と一緒に廟にお茶を供えようと急須を持って出かけた。鎖を外され自由になった犬は、張さんの周りをぐるりと回るとじゃれて張さんに飛びかかった。

張さんはバランスを崩して転倒。割れた急須の破片が運悪く右頚動脈に刺さった。監視カメラによると、助けを呼ぶために張さんは立ち上がろうとしていたが、出血がひどく倒れてしまったようだ。ヘルパーの女性が起床後発見し、すぐに病院へ搬送されたが助からなかった。

張さんの家族によれば、この犬は子犬だった5〜6年前から張さんが育ててきたそうだ。家族は警察が断定した死因に異議はなく、「すべて運命。犬を責めても仕方ない」と話している。

画像は『中時電子報 2018年12月22日付「台版絕命終結站!83歲翁遭狗絆倒 陶壺碎刺頸亡」(莊旻靜翻攝)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)