Googleのスマートフォンpixel 3は、米国での発売直後からカメラで撮影した画像が保存されないトラブルが発生していました。そして、ここへ来てまた、カメラを使って写真を撮影すると「致命的なエラー」が発生し、他のアプリからも使えなくなってしまう新たな不具合に見舞われているようです。掲示板サイトRedditに報告されたその問題は、標準のカメラアプリを起動しようとすると「致命的なエラー」が発生し、サードパーティ製のアプリからカメラにアクセスしたときもカメラに接続できない旨のメッセージが表示され、その後はカメラが使えなくなるとのこと。

端末を再起動すればとりあえずはカメラ機能は復活するものの、完全に回復するわけではなく、たとえば工場出荷時の状態に戻したり、セーフモードにした場合でも不具合は再発します。なお、不具合が発生するとLEDランプも点灯しなくなるとのことです。

月間30000人が訪れるという個人サイトChargedは、独自の調査でAndroidシステムがカメラの専有解除をきちんと処理していない可能性があると推測しています。すでにカメラは使われていない状態になっているはずにもかかわらず、他のアプリがカメラ機能にアクセスしようとした際にシステムがまだ使用中だと誤認識させてしまい、アプリが不具合状態になるということのようです。

Redditなどでは、問題が発生したユーザーの一部は端末の故障だとして交換対応を求めたものの拒否されたと報告しています。まだGoogleとしてはこの問題への対応を明らかにしていません。ただ端末の交換対応をしないということは、ソフトウェアの問題だと認識していると考えて良いかもしれません。

最新のスマートフォンのセールスポイントは、多くがカメラ機能の強化になっており、Pixel 3もAIを駆使して美しい写真が簡単に撮れることを大きな目玉としています。しかしまだ発売から日が浅いにもかかわらず、そのカメラ機能に不具合が相次いでいては、ユーザーからの信頼を損ねてしまわないとも限りません。Googleにはできるだけ早い対応を望みたいところです。