KDDIは、3G携帯電話向けサービス「CDMA 1X WIN」の新規申し込みの受付を11月7日に終了します。

3Gケータイに対応する全プランで新規受付が終了となります。4G LTE対応プランから3Gプランへの端末持ち込みでのプラン変更なども7日をもって終了します。
auが採用している3Gの通信方式「CDMA2000」は、世界的にみてマイナーな規格となってしまいました。その結果、auは、LTE世代のスマートフォンでは早々に3Gサービスへの対応を打ち切っています。

NTTドコモやソフトバンクが現世代のスマートフォンでも3Gに対応しているのとは対象的で、auはLTEへ完全移行する準備を着々と進めていると言えるでしょう。

▲2010年発売の「X-RAY」

今回の新規受付終了により、VoLTEをサポートしないほとんどのau携帯電話では、携帯電話サービスが利用できなくなります。かつてのauケータイには、au design project初の「INFOBAR 2」や超小型の「Walkman Phone, Xmini 」やG-SHOCKケータイこと「G'zOne TYPE-X」など、ユニークなケータイを多数発売してきました。かつて「デザインのau」というブランドイメージを作り上げてきたケータイ達が、7日をもってその通信機器としての役割を終えることになります。

なお、KDDIは、「現在CDMA 1X WINを契約しているユーザー向けには引き続きサービスを提供していく」としており、サービス自体の終了については「6日時点では未定、市場動向などを見つつ、慎重に判断し、しかるべき時がきたら案内する」としています。
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ガラケー回帰の動きも


スマートフォンの台頭によって急速にシェアを失っていったガラケー(フィーチャーフォン)。携帯電話の技術が次世代のLTE、5Gへと進もうとしている中で、かつて花咲いたガラケーのデザインや機能性が見直されつつあります。

「現代のガラケー」は、通話にフォーカスしたシンプルな機能を備え、デザインや携帯性を重視したもの。KDDIでは11月下旬に発売予定の「INFOBAR xv」がそれにあたります。

「INFOBAR xv」は、2003年発売の初代「INFOBAR(A5307ST)」の復刻モデル。スマートフォンのセットで使うための機能を取り入れつつも、その印象的なデザインは踏襲。2001年発表のプロトタイプモデルに近い形に設計された、まさに「今の技術で作ったINFOBAR」となっています。



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また、auは「ケータイ図鑑」として、かつて発売した携帯電話の一覧するWebサイトを公開しています。時代の流れを感じさせる中にも、斬新で古びないデザインがちらほら存在しており、かつての「デザインのau」の底力を感じさせます。ひとつの時代の中心となった「ケータイ」のデザインは、技術が変わっても生き続けるのかもしれません。