応急処置の技術や知識を身につけていると、咄嗟の状況でも素早く対処できる。このほどイギリスで17歳の少年が電車の中で産気付いた女性の介助をし、無事に赤ちゃんを取り上げた。その後、赤ちゃんの両親はとても素敵な方法で少年に恩返しをしてくれたという。『Bristol Live』などが伝えている。

10月18日の午後、デボン州ペイントンからエクセター行きの電車内でハプニングが起こった。電車の中でひとりの女性が産気付いたのである。女性の叫び声を隣の車両で聞きつけたマシュー・ブラウンさん(17歳)は、何事かと思ったがとにかく様子を見ようと駆けつけた。

すると、床にいる女性の姿を発見した。車内は混雑しており他の乗客らが女性を取り囲んでいたが、マシューさんは女性が産気付いていることを知り「自分は応急手当の訓練を受けたことがある者だが、助けが必要ですか?」と尋ねると、女性は同意。まずマシューさんは、女性の周りにいる乗客らをその場から移動させることから始めた。そして女性を介助し、無事に男児を取り上げた。エクスマウスに住み、South Devon College(サウス・デヴォン・カレッジ)で船舶工学を学ぶマシューさんは、電車の中で起こった予期せぬハプニングをこのように話している。

「ちょうどカレッジが終わって帰宅の途中でした。私の父は救急隊員で、いつも医療行為について話しています。それに自分にも応急手当の訓練や知識があり、すべきことはわかっていました。女性から赤ちゃんの頭が出てきたと思ったら、あっという間に産まれました。すぐに誰かのパーカーを借りて赤ちゃんを包みました。考える暇もなくあっという間に起こったという感じで、非現実的でした。」

女性は、夫に会いに行くため電車に乗っていたようだ。赤ちゃんが産まれて間もなくして電車が次の停車駅に着くと、通報を受けていた救急隊員らが既に待機しており、女性と赤ちゃんは病院へ搬送された。この出来事をマシューさんはすぐに父親に電話で知らせると、父親は「よくやった」ととても喜んでくれたそうだ。

そして翌日、マシューさんは素敵なサプライズを受けることになった。偶然にも電車内で女性の夫である男性に遭遇したのだ。「実は昨日、妻が電車内で出産してね…」と話す男性にマシューさんは驚き、「あなたの赤ちゃんを取り上げたのは僕なんです」と伝えた。そこでマシューさんは、赤ちゃんの名が自分と同じ“マシュー”と名付けられたことを知ったという。両親は、勇気を出して出産を介助してくれた少年への恩返しの意味を込めて名付けたのであろう。

このニュースを知った人からは、「なんていい話!」「若いのによくやった」「この先、互いに連絡取りあったりできる関係になったら素敵だね」といった声があがっている。

画像は『Bristol Live 2018年10月20日付「Teenager delivers baby on train and parents thank him in the best possible way」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)