駅や繁華街など公共の場所に於ける日本人のマナーは悪くないと思う。前から人がくれば避けるし、人のジャマになるようなこともしない。トラブルの原因になるからだ。けれどクルマに乗った途端、世界の三流国並の自分勝手になってしまう。なぜか? 教習所や免許の更新時に「ゆっくり走る時は安全な場所で後続車に道を譲る」という当たり前のことを教えないためである。

家の近所に自動車教習所があり、路上教習に出てくる。その中に「本当に仮免許合格のテクニックを持っているのか?」という酷い技量しか無い人も混ざってます。遅いとか遅くないというレベルでなく、ほとんど徐行の連続。同じ区間を3倍以上掛かる。教習所も最近お客さん減り競争厳しくなっているらしく、ヘタでも仮免許出すのかもしれない。100歩譲って我慢しよう。

問題は教官が「遅いので後続車に道を譲ろう」と教えないこと。安全を担保しながら避ける場所などいくらでもある道路状況で後続車が居るのに延々と大名走行を続ける。このまま免許を取得すれば、後続車などどうでもいいという認識のままだろう。免許更新の講習でも全く触れないため、譲る理由など無いと理解することになります。結果、自分勝手なドライバーを作る。

海外だとどうか? アメリカでもドイツでもイタリアでも運転を教えてもらう際、必ず「他の人に迷惑を掛けるなジャマ」と当たり前の如く言われるという。日本での駅や公共の場所のマナーを親が教えるのと同じ。もちろんクルマを運転する人でも周囲の動きをしっかり考えるマナーを持っている人はいる。そういった運転をしていれば、あおられることはほとんどないだろう。

私は年間2万km以上ハンドル握っているが、酷くあおられることなど「ほぼ」無い。交通量多く前に車両がいる状況で車間距離を詰めてくる輩もいるけれど、そんな時は前に行かしてやれば良い。繁華街で肩をイカらして歩いている風体の悪いヤツが居たら、関わり合いにならないよう行動するのと同じ。人間、ある一定の割合で犯罪気質が混ざる。これには防衛努力も必要。

インタビューを受けた大型トラックドライバーの多くが「あおられた経験がある」とコメントするけれど、これも当たり前。そもそもトラックドライバーは前のトラックを抜く時に2〜3km/hの車速差しかないから直ちに抜けず、延々と追い越し車線を走り続ける。結果、制限速度が20km/h速い乗用車の通せんぼになってしまう。自分は2〜3km/hの辛抱も出来ないのに。

こう書くと「私らはプロだ。指定の時間に間に合わないから仕方ない」という声も出るが、乗用車に昼間乗っている人だって大半は仕事のため好き嫌いに関わらず運転している。時間だって「いつでもいい」ということではない。車速差があれば乗用車だって容認出来るけれど、同じくらいの速度で延々と走り続けられたら繁華街でケンカ売りながら歩くのと同じ行為だ。

そもそも3車線ある区間で大型トラックが一番右の車線を走ることは道交法で禁止されている違法行為。警察もキチンと取り締まれば良いと考える。とにかく後続車にケンカを売るような走り方を一掃することから始めるべきだろう。その後に残るあおり運転は明らかに犯罪者だと思う。遠慮や躊躇すること無く検挙し、一発免停などの厳罰処分をしていけばよい。

(国沢光宏)

あおり運転はあおられる方にも原因がある。なぜ譲らない? その原因は…(http://clicccar.com/2018/09/25/632769/)

「あおり運転」をもっと詳しく