新しいiPhone XS/XS Max/XRがリリースされました。
iPhoneは2017年に発売されたiPhone Xから大幅にデザイン変更となっています。
・ノッチのある全画面ベゼルレス化
・縦長比率のディスプレイ
・ホームボタンの廃止
・指紋認証から顔認証(Face ID)に変更
など。それまでのiPhoneとは大きく違う操作感となっています。

今回の新iPhoneでは、ホームボタンを搭載したiPhone 8以前のデザインモデルは発表されていません。
つまり、今後のiPhoneは、iPhone Xスタイルの後継モデルのみとなり、ノッチのある全画面スクリーンスタイルがスタンダードになっていきます。

そこで今回は、iPhone Xユーザーが使っている小技を紹介します。
iPhone XS以降の機種でも有効と思われますので、是非ご活用ください。


●ホームボタンを画面に設置する

ホームボタンを設置したiPhone X


iPhone X以降の機種ではホームボタンの代わりに、画面下からスワイプして、ホーム画面を呼び出します。

ただ、片手で持っている場合、画面下からのスワイプは使いにくいと感じる人も多くいます。

そこでiPhoneの画面上に、ホームボタンを設置する方法が使われています。
設定の「アクセシビリティ」から「AssistiveTouch」を利用して、ホームボタンを画面に置きます

設定方法は、
「設定」→「アクセシビリティ」→「AssistiveTouch」→「最上位メニューをカスタマイズ」にて、
・設置ボタンを一つだけにする
・ボタンに「ホーム」を割り当てる
これで画面上にホームボタンが表示されます。
さらに
・「カスタムアクション」→「長押し」にAppスイッチャーを割り当てる
これでホームボタンの動作となります。


●iPhone XSへのデータ移行はパソコンのiTunesを利用する

iPhoneのバックアップと復元にパソコンのiTunesを利用している例


iPhoneはiCloudによるデータ移行が可能です。
ただデータ量が多い場合、非常に時間がかかります。
これを短時間で済ませたい場合、パソコンソフトiTunesを使いましょう。

時短のコツは、バックアップデータ作成時に暗号化を選択します。
するとアプリやパスワードなどのデータが引き継がれます。
バックアップから復元する際には、写真や音楽データを除いて、復元します。
すると、アプリやパスワードなどのデータだけが先に、復元され、短い時間で完了できます。

写真や音楽データなど復元に時間がかかる大きなデータは、
後から、iTunesで同期して戻すことができます。
こうして、まずアプリや設定の復元をした方が時間を短縮できます。


●ワイヤレス充電を活用する
急速充電ではない通常充電の場合、ケーブルの充電とワイヤレスの充電にかかる時間はそれほど差がありません。

ワイヤレス充電は、
・ケーブルの抜き差しがない分、置くだけで充電できる
・こまめに置けば充電ができ、バッテリー切れを防げる
こうした利便性から、ケーブル充電よりも不意なバッテリー切れや不足に悩むシーンは確実に少なくなると思われます。
また、ケーブル充電の場合、充電のためにケーブルの抜き挿しをするためLightningケーブルが断線しやすくなります。
ワイヤレス充電を利用することで、Lightningケーブルの利用頻度も減り、負荷が減るのでケーブル断線を防ぐこともできます。


●SIMロック解除をする
iPhone XS以降は、デュアルSIMとなります。さらに日本で発売されるバージョンでは一つのSIMは内蔵式のeSIMとなります。

eSIMとは、
物理的なSIMではなく、ソフト的に書き換えを行うSIMのスタイルです。
このeSIMは、SIMカードを差し替えることなく、通信会社を選択できます。
eSIMは便利な仕組みではありますが、まだ便利に使いこなすには、環境も凡例も少ないのが課題です。

一方、もう一つのSIMは、これまで使ってきた通常のSIMです。
格安SIMなどの運用を考えているユーザーは、SIMロック解除の条件が揃ったら、解除を行っておきましょう。


以上、iPhone Xで実施している小技を紹介しました。iPhone XS以降の端末でもご利用ください。


伊藤浩一