礼儀正しくて幼いながらも責任感を持っている、と称賛される日本の子どもたち。中国では「自立性がある」と評判だが、なぜ中国の多くの子どもたちとは違うのだろうか。中国メディアの快資訊は12日、日本の教育方針に関する記事を掲載した。子どもを持つ親なら学ぶべき4つの点があると指摘している。

 記事は、日本の教育は全体として「細かい」と紹介。中国では教育と言えば学校の勉強を指すが、日本では生活面の細かなことまで親や教師が教えている。記事が指摘した1つ目の点は「礼儀」に関する教育だ。記事の中国人筆者の友人は、日本で道路を渡る子どもが頭を下げて、止まったタクシーにお礼していたことに驚いたそうで、日本では子どもにあいさつやお礼を言うように教えていると感心している。この点、中国では最低限の礼儀やマナーすら教えられていない子どもが少なくない。

 2つ目は、中国人にもよく知られている「自立」の精神だ。日本では、子どもに自分の物は自分で持たせ、自分で片付けさせることを徹底している。こうして「心を鬼にしている」日本の親に感心し、中国では子どもを甘やかしているので、できることでも自分では何もしようとしない依存体質の子どもを作っているとぼやいた。

 3つ目は「食育」。幼稚園の先生は、食事しながら子どもたちに食に関する知識を教えてくれると紹介。いただきますと言ってから食べ始めることで感謝の心を培い、食事の準備や後片付けに関わらせることで、「食事は労働の対価」であることも学ばせていると称賛している。そして4つ目は苦手なことにも果敢にチャレンジさせ、あえて「挫折」を学ばせていると紹介した。

 記事の指摘した4つの点は、いずれも基本中の基本だが、中国では見られないことばかりだ。中国では、子どもがかわいそうだといって勉強以外何も子どもにさせないため、何でも親や祖父母にしてもらうのが当然の「小皇帝」や「小公主」がたくさんいる。中国の親たちは子どもの将来のためにも日本の育て方を大いに参考にするべきだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)