2018年6月にオレゴンで起きた殺人事件の加害者として告訴された、被害者の妻であるNancy Crampton Brophyという人物が、ロマンス作家として以前に「How to Murder Your Husband(夫を殺害する方法)」というエッセイを執筆していたとオレゴン州の新聞が報じています。

Romance novelist accused of killing spouse published 'How to Murder Your Husband' essay | OregonLive.com

https://www.oregonlive.com/portland/index.ssf/2018/09/romance_novelist_accused_of_ki.html

Romance Novel Author Accused Of Killing Husband Previously Wrote ‘How To Murder Your Husband’

https://www.newsweek.com/romance-novelist-accused-killing-husband-previously-wrote-how-murder-husband-1116763

被告人は2011年に発表したエッセイ「How to Murder Your Husband」において、夫を殺害する動機や殺人を可能とする凶器などについて、700語に及んで記述していたとのこと。これらの記述は既に削除されていますが、他にも、「ロマンスミステリの作家として、私はかなりの時間を殺人に、またそれに伴う刑事手続きについて考えてきた」という文章が記されていました。



彼女はエッセイの中で「自分を縛る人を殺害して自由になるとしても、その後を監獄で過ごすなら意味がない」というようなことや「殺害するよりも死んでくれるように祈っている方が簡単」「自身の内面が汚れるのは望ましくない」と述べるなど、殺人についての否定的な内容を記しています。



一方で「強い迫害を受けたとき、誰もが殺人の何たるかを知る」と衝動的な殺意の可能性を提示していたり、2012年に受けたインタビューの中で「殺人や暴力表現といったジャンルは自然と私に近よってきた。これにより、私の夫は寝る時も用心を怠らないことを習得した」と奇妙なことを発言したりと、殺人という犯罪から遠い位置にいるわけではないことを示唆しています。

また自分自身の結婚観について、自身のウェブサイトで夫との結婚にいたるエピソードを披露しつつも「結婚は理科の実験のようなものだ」と述べ、「全ての結婚がそうであるように、私たちの結婚生活も山あり谷あり、良い時間もあれば悪い時間もあった」と書いていたとのこと。



被告人が夫を殺害した動機については、彼女が法廷に姿を表すまで明かさないとオレゴン州ポートランドの警察は述べており、実際の心中は語られていないとのことです。