英国は16日、次期戦闘機「テンペント」の開発構想を明らかにした。日本との共同開発の可能性も浮上しているが、中国メディアの新浪は18日、日本と英国が共同開発したところで、中国の最新戦闘機「殲ー20」の後継機を超えることは不可能であると論じる記事を掲載した。

 記事は、現代において世界最先端の戦闘機は米国の「F−35」や中国の「殲ー20」といった第5世代戦闘機であると主張しつつ、すでに世界各国では第6世代戦闘機の研究開発が始まっていると紹介。そして、英国も航空見本市で第6世代戦闘機「テンペント」の模型を展示し、開発構想を発表したと伝え、英国は第6世代戦闘機をスウェーデンと共同で開発する可能性があるほか、日本も開発に加わる可能性があると紹介した。

 続けて、第6世代戦闘機では人工知能とビッグデータによる解析といった情報技術が搭載されることになると伝え、将来的に戦闘機は無人機になる可能性があると指摘。中国が開発中の第6世代戦闘機の詳細は「極秘中の極秘である」ことを伝えつつも、2025年をめどに試験機が完成する見込みだと紹介した。

 また記事は、中国の国営メディアは「仮に英国がテンペントの開発に成功したところで、現時点で分かっている情報から判断するとテンペントは第6世代戦闘機とは呼べず、せいぜい5.5世代どまり」だと報じたことを紹介。中国の戦闘機「殲ー20」や「殲ー31」の後継機こそ第6世代戦闘機となるのであり、日本が参画してテンペントの開発が行われても、中国が開発する第6世代戦闘機を上回る戦闘力は持ち得ないと主張したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)