21回目を数えるW杯ロシア大会が14日、いよいよ開幕を迎えた。現地がホスト国の歴史的大勝に沸く中、日本国内では新たな観戦手段に注目が集まっている。NHKがサービス展開しているスマートフォンアプリ『NHK 2018 FIFA ワールドカップ』だ。

 栄えある開幕戦に選ばれたロシア対サウジアラビアのキックオフ直後、4年に1度の祭典を楽しみにしていたツイッターユーザーが騒然となった。「スゴすぎな予感」「マストですよコレ」――。絶賛のツイートが次々と投稿されていた。

 アプリの目玉となっているのはW杯の生放送。通常の大会はテレビで見るのが一般的だったが、これを使うことでインターネットを通じてリアルタイムで視聴することができる。公式サイトによると、32試合が生放送、残りの32試合も見逃し配信されるという。

 だが、アプリのメリットはそれだけではない。スタッツやテキスト速報がすぐさま更新されることに加えて、とくに注目が集まったのは「マルチアングル」という項目。別視点のカメラを選ぶことができるという機能だ。

 カメラの視点は通常の引き画面のほか、選手や監督を追う4分割画面(両チームに割り当てられている)、真上に設置されたカメラ、縦視点の『戦術カメラ』の計5つ。これを使うことで、世界中のチームが採用している戦術を“俯瞰”で見ることができると話題だ。

 NHKの発表資料によると、このサービスはあくまでも「試験的な提供」。インターネットサービスの改善・向上において、大規模アクセスの検証や配信負荷の把握をするため、総務省の認可に基づいて行っているものだという。そのためか、配信は1日あたり最大4時間程度に限られ、見逃し配信は開始後7日間となっている。

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