「IT人材を数十万人規模で育成する」案がまとまり、注目が集まっている。

IT人材を「毎年数十万人」規模育成へ

政府は、科学技術イノベーションを経済再生の原動力と捉えており、同政策を強力に促進して日本を「世界で最もイノベーションに適した国」にしていくことが必要だとして、さまざまな取り組みを行っている。

その、新たな戦略の素案が取りまとめられた。

NHKによると、政府は急速に進む技術革新を支えるため、2025年まで毎年IT関連人材を数十万人規模で育成・採用するなどの目標を掲げたそう。今週中に同戦略を閣議決定する予定だという。

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2030年に最大で約79万人不足か

日本では、IT人材不足が深刻な課題となっている。

IT人材白書2018によると、2017年度調査で「IT人材の量が大幅に不足している」と回答したIT企業の割合は、過去最多の29.5%。

出典:「独立行政法人情報処理推進機構」プレスリリース

今後、IT利活用の高度化や多様化でIT需要は拡大するにも関わらず、人口減少で国内の人材供給力が低下することから、IT人材不足は今後より一層深刻化する可能性が高い。

2030年には最大で約79万人程度まで人材不足が拡大すると推計されている。

出典:「経済産業省」資料

求められる「資質」に変化

さらに、IT人材に求められる資質も変化している。

これまでは、既存システムの効率化やコスト削減を目的とした「課題解決型」の人材が必要とされてきた。

しかし、第4次産業革命では、資質の異なる「価値創造型」のIT人材が求められるという。

出典:「情報処理推進機構」プレスリリース

IT人材白書2018では、IT企業の29.7%が「IT人材の質が大幅に不足している」と答えている。

小学校から「プログラミング」必修に

政府はこれからの時代に向けて、AIやIoTなどの革新的技術等も活用しながら、持続可能な社会の創り手を確実に育成していく必要があるとして、学習指導要領などを改定。

2020年度から小学校で「プログラミング教育」を必修化し、2021年度からは中学校でプログラミングに関する内容を拡充へ。2022年度からは、高校でプログラミングを必修とする共通必履修科目「情報機廚鮨契澆垢詬縦蠅澄

日本経済新聞によると、大学入学共通テストの科目に、プログラミングや統計などの「情報科目」を導入することも検討されているという。

出典:「首相官邸」資料

ネット上には「遅い」という声

「IT人材を毎年数十万人規模で育成」という政府の目標に、ネット上には「凄い規模」と驚く声や「良いニュース」と賛同する声がある一方で、戸惑う声も。

「20年遅い」「できるわけない」「出生数が100万人割れしている時代に…」「18歳人口110万台しかいないんだけど?」「無理だと思う」「まだヘッドハンティングしてる方がマシなのでは?」

「離職者を減らす方が先では」「稼げる仕事だと認知させれば、自然と増える」「力のある民間企業に丸投げの方が良い」など、労働環境や給料の改善を訴える声もある。

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