スマートフォン・通信機器メーカーのモトローラが「折りたたみスマートフォン」に関する特許を取得していたことが判明しました。特許のイラストを見る限り、想定されるスマートフォンはディスプレイ自体がぐにゃりと曲がる新技術が利用されているようです。
IT総合サイトのLetsGoDigitalに掲載された今回の特許は、2016年9月に出願され世界知的所有機関(WIPO)によって認可されました。具体的にはこの端末は展開時にはタブレット端末として、そして折りたためばスマートフォンとして利用できます。また搭載された長方形のディスプレイは外向きに折りたたむことができ、さらに端末のヒンジにも特殊な機構が採用されるようです。そして特許文章には、ディスプレイの一部が露出しワイヤレス充電にも対応していると思われるケースも登場しています。

現在スマートフォン業界では全画面ディスプレイの採用が進んでいますが、このような折りたたみスマートフォンは「次のブーム」になることが予測されています。これまでもサムスンやアップル、マイクロソフト、グーグル、レノボ、ファーウェイが製品投入を計画していると報じられており、さらに関連特許も数多く見つかっています。

そのなかでも本命とみられているのが、自社で曲げることのできる有機ELディスプレイを製造するサムスンです。同社は以前から折りたたみスマートフォンの開発を表明しており、CES 2018ではサムスンモバイルのDJ Koh氏が2019年に製品を投入すると発言しています。さらに、アップルも2020年に折りたたみスマートフォンを投入するだろうと海外アナリストが報告しているのです。

どの企業にも言えることですが、特許を取得したからといって実際に製品が投入されるかどうかは別の話。しかしメーカー各社が折りたたみスマートフォンの投入を検討している中で、モトローラもその流れに乗り遅れまいと準備をすすめている可能性は十分にありそうです。