スマートフォンを利用する上で重要なのが月間で使える高速通信量だ。
通信量は、契約プランによって上限が決められている。
ユーザーは、用途や環境で必要な月間の通信量に合わせた契約プランを選択する。

しかし、それでも発生してしまうのが「ギガ足りない」という現象だ。
これは、月間の高速通信量を使い切って、通信速度が低速に制限されてしまう状態になることだ。

特に、テザリングでパソコンを利用した場合に、「ギガ足りない」は発生しやすい。
パソコンのブラウザ利用では、スマートフォンより何倍もの通信量となる。アプリやOSのアップデートともなれば、さらに大量の通信量を使うため、月間の高速通信量はどんどん消費されてしまうのだ。

低速通信では、メールの送受信程度はできるが、動画の再生はできないのは勿論のこと、ブラウザ閲覧やSNSアプリの表示速度も遅くなり、もはや実用的ではない。

この「ギガ足りない」を防ぐためには、
・月の途中で高速通信量を上乗せする
・も;と大容量なプランを契約する
という方法があるが、コストは現在よりもかかってしまう。


月の通信量は無制限に使いたい
でも、
高速通信は必要ない
というユーザーにコスパの高いプランがある。それがUQモバイルの「データ無制限プラン」だ。

「データ無制限プラン」は、通信速度が500kbpsという速度に制限されている。
しかし月間の通信量が無制限なのだ。
「データ無制限プラン」は、通
・信のみで月1,980円
・通話付プランで2,680円
と、無制限プランとしては格安のプランとなっている。
ただし、データ無制限には条件があり、3日間で6GBを超えると、通信速度制限がかかる。


スマートフォンとUQモバイルのSIMカード


実は「データ無制限プラン」を実際に利用してみると、思いの外、快適に利用ができる。
バースト機能が効いているようで、最初の読み込み時は高速通信と同じ動作をするためだ。ただ、高速で通信するのは一瞬のため、重いWebページなどでは、結局、読み込みの待ち時間は長くなってしまう。


「データ無制限プラン」の通信速度例


画像などが多いWebページの表示や、大量のデータのアップロードなどの場合は、無線LANを利用すると割り切れば、日常利用ではそれほど困るシーンはない印象だ。
なお、動画視聴も、NetflixやYouTubeなどでは低画質モードにすれば、途切れずに表示が可能だった。

とはいえ「データ無制限プラン」は。テザリングでのパソコン利用に関しては、残念ながら快適とは言えない。ただし、テザリングでのパソコン利用時に大量の通信が行われても通信速度の制限が発生しない安心感は大きなメリットだろう。

毎月「ギガ足りない」が発生しているユーザーにとっては、500kbpsという通信速度をうまく使いこなすことができれば、UQモバイル「データ無制限プラン」は、ローコストで無制限で通信できる理想的なプランとなるだろう。


伊藤浩一