WBCの事情聴取受けたネリ 無期限資格停止も、同王座へ再挑戦したい意向を主張

 プロボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(帝拳)を2回TKOで破ったルイス・ネリ(メキシコ)。前日計量での体重オーバーで、王座をはく奪され、無期限資格停止処分が課されたトラブルメーカーは9日(日本時間10日)にWBC(世界ボクシング評議会)の本部で事情聴取を受けた。ネリの代理人はWBC王座返り咲きを悲願と主張し、制裁の軽減を求めることも明らかにした。ESPNスペイン語版が報じている。

 山中との第2戦目の前日計量で、ネリは前日の1度目の計量で5ポンド(約2.27キロ)も体重を超過。バンタム級よりも2階級も上のフェザー級のリミット内という異常事態で、王座を剥奪されていた。

 ネリはマネージャーのギジェルモ・ブリトー氏とともに本部を訪れ、事情聴取を受けたようだ。

「我々はまだなんの返答を受けていない。今日は陣営として、ルイス・ネリがなぜ体重オーバーとなったのか理由を説明した。過ちを認め、最終的には、彼の興味はWBCのタイトルマッチをもう一度戦うことだと示した。彼の唯一の目標なんだ」

 同メディアによると、ブリトー氏は事情聴取後にこう語ったという。メキシコシティに本部を置くWBCからは無期限資格停止を受けているが、ネリは再びWBCの緑のベルトを目指す意向を表明したという。

WBC側は新たな処分については通達せず 陣営は「裁定が下されないこと願う」と希望

 ネリの説明を受けたWBC側だが、新たな処分の内容についてはこの日は通達せず。ブリトー氏は「我々は制裁が下されないことを願う」と“無罪放免”を希望した。

 一方で「もしも問題となるなら、我々は受け入れるだろう。なぜならネリは彼らにゼロからやり直したいと伝えた」ともコメントしている。

 日本ではJBC(日本ボクシングコミッション)が日本での活動休止処分を発表。日本での試合は事実上不可能となったが、そんな中でWBCの裁定を待つネリ陣営。最新のWBCランキングからも消えたが、今後もWBC王座にこだわっていくことになりそうだ。(THE ANSWER編集部)