中国では大学を卒業しても企業に就職できない若者達が大勢存在するが、大学を卒業しても必ずしも希望する職につけるわけではないという点は日本も中国も同じだと言える。

 しかし、中国人から見れば、日本では「仕事を探す能力」が非常に重要なのだという。中国メディアの今日頭条は13日、「日本では、仕事の能力よりも仕事を探す能力のほうが大切だ」というテーマで、日本で働いている中国人の手記を紹介し、日本でどのように転職活動をしているのかを紹介している。

 記事はまず、中国人筆者が来日して5年になり、その間に4度も仕事を変えていることを紹介している。そして、毎回見つかる仕事はどれもとてもすばらしく、自分よりも能力のありそうな人がする仕事が容易に見つかることを紹介した。

 では、筆者はなぜ良い仕事ばかり見つけることが出来るのだろうか。記事は、「仕事を探す能力」が鍵になると指摘。「日本社会がどのような人材を必要としているか」を見極めることが重要であり、中国人にとって日本は異国の地であるからこそ、「仕事を探す能力」が高いことが重要なのだと紹介した。

 続けて記事は、筆者の方法を紹介している。筆者が毎回良い仕事を見つけることが出来ているのは、様々な就職斡旋業者に登録することに加え、登録情報を半年か1年ごとに更新していくこと、さらに仕事を探していないときでも仲介業者の人と会い情報を仕入れること、さらには自ら交流会を開催して人脈を作り続けるなど、たゆまぬ努力が良い結果につながっていることを紹介した。

 海外で就職先を見つけることは非常に大変なことだろうが、筆者は毎回良い仕事が見つかっているようだ。中国でも大学卒業後に就職できない人たちが非常に大勢存在しているが、自分の業務遂行能力を高めるだけでなく、転職に向けた人脈作りも行うというのは新しい視点かもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)