グラフィコはこのほど、「女性の水虫」に関する調査結果を明らかにした。同調査は10月31日〜11月1日、全国の20歳〜59歳の女性400人を対象にインターネットで実施したもの。

仕事を持つ水虫経験者と未経験者で年収を比較したところ、どの年代においても水虫経験者の方が未経験者より年収が多いことがわかった。20代では水虫経験者は平均333.0万円、水虫未経験者は平均254.7万円で、その差は78.3万円となっている。年代が上がるごとに差は縮まっているが、40代でも8.2万円、50代でも4.7万円の差があった。

給与や昇進などキャリアアップしていきたいと思うか尋ねると、20代から40代まで「そう思う」と「まあそう思う」を合わせた割合が60%を超えた。20代の水虫経験者では79.3%、30代の水虫経験者ではでは86.7%と、年代が若く水虫を経験した人の方がキャリアアップ志向が高いことがわかった。

帰宅してから行う習慣を聞くと、水虫になった経験のある・なしに関わらず、8割以上が「手を洗う」、半数以上が「うがいをする」と回答した。水虫経験者は19.5%が「顔を洗う」ほか、13.5%が「足を洗う」、9.5%が「歯を磨く」と回答している。

顔や身体などの肌がキレイなほうだと思うか尋ねたところ、「そう思う」と回答した割合が最も多いのは「現在水虫になっている」人だった。合計で66.7%が「そう思う」「まあそう思う」と答えている。

同じ靴を2日以上続けて履くことがあるか聞くと、20代の水虫経験者は80.0%が「よくある(ほぼ毎日同じ靴を履く)」と回答した。「ときどきある」と合わせると、98.0%が靴を毎日ローテーションすることなく、履くことがあることがわかった。

部屋がきれいであるか尋ねると、「キレイ」もしくは「まあまあキレイ」と回答した水虫経験者は53.0%、未経験者は59.5%で、水虫になったことがない人の方がやや部屋がきれいであることがわかった。

皮膚科専門医の今井亜希子先生によると、水虫は『白癬菌』というカビが皮膚の表面にある角質に感染して発症するものであるという。白癬菌は高温多湿のジメジメしたところを好むため、温泉やスポーツジムのシャワールームの更衣室の床、プールのマットなどに多く潜んでいるとのこと。

「水虫予防に大事なのは、日々の足のケアです。足に水虫菌が付着したとしても、24時間以内に洗い流せば感染しないと言われています」と今井先生。公共の場で足を出す場面があったら、帰宅直後に洗うのも効果的だという。その場合、指の間まできちんと拭いておくことが大切であるとしている。