地球上で最後の1頭となったオスのキタシロサイの物悲しげな様子の写真が研究者のソーシャルメディアでシェアされ世界中に拡散、「絶滅」とはこういうことだと世の中に知らしめた。

生物学者のダニエル・シュナイダー氏が自身のツイッターに投稿したサイのスーダンの画像は、去る4月、彼に伴侶を見つける世界的キャンペーンで使われたもの。その姿はケニアのオルペジェタ自然保護区の囲いの中で完全に落ち込んだ様子だった。

シュナイダー氏は以下のように投稿している。

「絶滅とはどういうことなのか? これが最後のキタシロサイの姿だ。これが最後、次はもうない」

スーダンは現在、同自然保護区で同種の2頭のメス、ファトゥとナジンと暮らしている。密猟者から保護するために、この3頭は武装した警備員により24時間体制で護衛されているのだ。

残念ながら44歳になるスーダンは高齢で精子の数が減っていることから、同居している2頭のメスとの自然繁殖には至らなかった。

種の保存を試みる研究者たちは、体外受精の技術開発を急いでおり、スーダンの子孫を残し、絶滅させないよう力を尽くしている。

オルペジェタ自然保護区では、このプログラムへの寄付を受け付けているので、協力したいという方は同保護区のサイトのキタシロサイのページをご覧いただきたい。

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■参照リンク
http://www.aol.com/