2017年9月12日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国の文化財密売組織により1998年に日本に違法に持ち出された15世紀の墓誌が、所蔵していた日本人男性の遺族により韓国・国立中央博物館にこのほど寄贈され、盗品が18年ぶりに韓国に戻った。

韓国の国外所在文化財財団は、朝鮮王朝初期に高官を務めた李先斉(イ・ソンジェ。1390〜1453)の墓から盗まれていた墓誌を日本人女性から受け取り、8月24日に韓国に持ち帰ったと明らかにした。

墓誌は高さ28.7センチ、最大幅25.4センチの磁器製。李先斉の事績が表裏・側面に248の文字で記されており、保存状態は良好という。史料としてだけでなく美術品としての価値も高いとされ、今後、韓国の文化財に指定される可能性もある。

同財団は2014年10月に日本の古美術商を通じ墓誌の所在を確認、報道によれば、その後の財団の緻密な調査と所蔵者に対する粘り強い説得を経て今回の「返還」が成ったとのこと。同財団に対し「違法に持ち出されたことは知らずに購入した」と説明していた所蔵者の日本人男性は、「李先斉の子孫らが返還を求めている」と説得を受けながらも昨年11月に死去、今年2月に男性の妻が財団からの勧めに応える形で、博物館への寄贈が決まった。

男性の妻は「墓誌の寄贈により日韓両国間の信頼と情がより深くなることを願う」と語っているという。

これを知った韓国のネットユーザーからは「よくやってくれた」「良心が生きているね」「立派な心を持った日本人だ」「寄贈してくれた日本の方には感謝しかない」と寄贈した女性への感謝の言葉が多数寄せられ、「韓国の勲章とかを差し上げるべきだと思う」との指摘もある。

また、「泥棒は韓国人、寄贈者は日本人!これが事実だ」「日本人が盗んでいったのではなく、韓国人が売り払ったというのが問題」「こういう物を所蔵する韓国人がいたとして、果たして返すやつがいるだろうか?」「韓国人は金になると思えば国も売る」「先進国の日本人は、お金を出して買った物をタダで返してくれるのか」など、韓国人と日本人の行為を比較するようなコメントも。

さらに「日本に持ち出されたからこそ壊れもせずに保存されてきたのかも」との指摘や、長崎県対馬の寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像について「早く日本に帰すべき。あれのせいで韓国人が泥棒扱いされている」とのコメントもあった。(翻訳・編集/吉金)

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