8月31日、W杯アジア最終予選でオーストラリア代表を2-0で破り、6大会連続となるW杯出場を決めた日本代表だが、サッカー解説者・セルジオ越後氏は「今のままではW杯で一勝もできない」との見通しを示した。

2日放送、テレビ東京「SPORTSウォッチャー」に出演したセルジオ越後氏は、「W杯(出場が)決まったからそれは嬉しい」と喜ぶも、「これから世界と戦うから、このままだったら、この強化のままだったらW杯ではまた予選突破できない」と厳しく言い放った。

その理由の一つとして、同氏は日本代表が強豪国と対戦していないことを挙げた。ハリルホジッチ監督就任後に対戦した国でFIFAランクのトップは、ボスニア・ヘルツェゴビナの20位。「自分と世界を計らなくてはいけない」と切り出すと、「ボスニアとやって負けてる。あとはオマーンとかシリア。あまりW杯に出ない国とアジアを中心にやって、それもホームの試合。それはW杯のための強化にはならない」と説明した。

また、今後の強化試合も10月10日のハイチ戦しか決まっていない現状。セルジオ氏は「ハイチには失礼だけど、W杯に出ない国。強化にはならないって僕は思います」とキッパリ。中畑清氏から「今から(試合を組んだら)ダメなの?」と訊かれると、「来てくれればいいですけど、今強豪はみんな予選をやっている」と話す一方で、「来てくれなかったらアウェーに行って試合をやるべき」、「アジアは終わった。これから世界と戦う」などと訴えた。