大方の予想を裏切り、ジャニーズ事務所残留を決めた中居正広(44)。この決断によって、長きにわたって苦楽を共にしてきた“育ての母”である元SMAPチーフマネージャーの飯島三智氏(59)との関係に大きなひずみが生じてしまったことを、8月8日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が伝えている。

 記事によれば、2人の関係は完全決別とはいかないまでも疎遠な間柄になってしまった模様で、その背景として中居の残留によって、飯島氏の独立計画に大幅な狂いが生じてしまったことが挙げられている。

「SMAP元メンバーの独立を巡っては、大手芸能事務所関係者や数々のスポンサーが後ろ盾となって進められました。それは、たとえジャニーズ事務所と敵対する形になろうとも、芸能界で指折りの売れっ子の中居を手中に収められるからです。だが、稼ぎ頭の中居が独立を見送ったことで、飯島氏から離れていく支援者も現れはじめました。当初は、飯島氏が社長となってSMAP元メンバーらを受け入れる事務所を立ち上げる計画でしたが、それも完全に頓挫してしまいました」(スポーツ紙記者)

 週刊女性の記事では、脱退が決まっている香取慎吾(40)、草なぎ剛(43)、稲垣吾郎(43)ら3人は当面、飯島氏と距離を置いて個人事務所を設立。一定期間を経て、飯島氏と合流する流れだと報じている。離脱者に厳しいジャニーズ事務所への配慮とみられる。

 3人の脱退で一連の騒動に終止符を打ったようにみられるが、中居のジャニーズ脱退の噂は消えない。

■ジャニー社長が退けば…中居が考える独立案とは?

『週刊女性』は、中居はジャニーズに所属しながら、近く個人事務所を設立する予定だと伝えている。将来の独立に向けての布告の可能性がある。

「中居がジャニーズに残ったのは、ジャニー喜多川社長(85)への義理立てという見方があります。一連の騒動後もジャニー社長とは折に触れて会っていて関係は良好のようです。ただ、愛着のあるジャニー社長が一線を去れば、独立に傾く可能性はあります」(週刊誌記者)

 木村拓哉(44)のように「裏切り者」と蔑まれようと残留を選んだ中居。愛憎入り混じるSMAP元メンバーの今後が気になるところだ。

文・鈴木雄二(すずき・ゆうじ)※1977年、神奈川県出身。全国紙社会部に在籍し、警察・検察などの事件取材や、ブラック業界、芸能界などの分野を幅広く取材している。主な著書に「警察のすべて」(宝島社刊・共著)がある。