夏の厳しい日差しから身を守ってくれる「日傘」。日焼けや熱中症対策として普段から使っているという女性も多いと思います。

日傘も雨傘と同じく周りへの配慮が欠かせませんが、街にはあまり周りが見えていない「日傘女子」も結構いるようで、ネット上にはマナー無視の態度にクレームが殺到しています。

「刺さりかけた」「空間認識できてない」...

日傘のマナー違反として最もクレームが多かったのは、先端部分が「頭や顔に刺さる」というもの。SNSには、

「日傘さしてる全国のおばさんに伝えたい。もっと周りに気をつけてさしていただきたいことを...何回目の周りに刺さりかけたか。とても迷惑です」
「日傘邪魔!って思うこと普通にありますよ。雨傘はお互い差してるから距離感取れるけど、日傘は、差してない側からしたらかなり凶器めいたものになることも多々」
「日傘も、男性の目の高さに広げた傘の先が来ることを、日傘差してる人間は、認識してないよね。意識なき加害者」

といった苦情が寄せられています。

雨傘の場合、周りも傘をさしていることがほとんどなので傘同士が当たることはあっても、傘の先が顔の近くに来ることは少ないですよね。一方、日傘の場合は周りが傘をさしていないことが多く傘がない分、顔に直撃する可能性が高いのです。おしゃれなデザインの日傘には先端がとがったものも少なくないので、頭部にあたるのは危険。目に刺さったら...と考えると恐ろしくなる気持ちはわかります。

続いて多かったのが、狭い場所での使用へのクレームです。特にイベント会場などの人ゴミや狭い通路で日傘をさす人には、かなり多くの怒りの声が寄せられています。

「狭い道で日傘さしながらのんびり歩いてる人迷惑すぎる」
「このくそ狭いスペースで日傘さすなよ。ずっと当たってるねんけど」
「狭い歩道で日傘をさしている女性とすれ違ったり追い抜かれたりするとき、日傘の骨の先が目に当たりそう。本人たちは気がついていないんだろうなぁ」
「あと日傘。くっっっそ狭い空間で使う馬鹿どうにかしてほしい。日傘以外の日除けグッズ持ってこいや」
といった声があるように、狭い空間で日傘を使うことで結果的に「当たる」「刺さる」ということにつながる可能性が高くなります。

そのほかに多かったのが、「すれ違いざまの無配慮」。雨傘でもマナー違反と指摘されますが、日傘でも「迷惑」という声が寄せられています。

「空間の認識ができない奴は日傘使うな―― 避けもしない傾けもしないってなんなん???」
「日傘をさしてる方は、人とすれ違うときに十分に距離をとって欲しい。こっちがよけないと傘が顔スレスレのとこ横切って怖い思いをこの夏ですでに数回してる」

など、こちらも「当たりそう」「刺さりそう」なのに、「なんで気が付かないの?」という声が多数。さしている側には分かりにくいかもしれませんが、日傘の先がどのくらいの位置にあるのか知っておく必要がありそうです。

配慮してくれれば「全然大丈夫」

怒りの声を紹介してきましたが、もちろん日傘の全てが否定されているわけではありません。ネット上には、

「すれ違いざまに、傘をかしげてくれれば全然大丈夫」
「すれ違う時に気をつけて距離取ってるなら気にしない」
「人に当てなきゃいいよ 日傘あるのとないのじゃ全然違う」

など周りの状況を把握すればOKという声も多数あります。

狭い場所では、日焼け止めや帽子など他のアイテムを使ったり、周りの人との距離を十分にとったりと、心がけ次第で「安全」に使うことはできるはず。周囲への配慮や思いやりを持って日傘ライフを送りましょう。