まして中居の“地雷原”として、カネの問題もひそかに浮上していると言われる。中居といえば、司会者としての評価が高く、バラエティや音楽番組から引っ張りだこだ。SMAPの時より下がったが、今でも年間1億円以上稼ぐと言われ、都内の高級マンションに暮らしている。それでも貯金ができないというのである。

「実は、ギャンブル好きとして地元の神奈川・藤沢では知られている。一時期、相当ハマっていて、かなりの金額をつぎ込んでいたと言われています」(芸能プロ関係者)

 地元にいた学生時代はヤンキー少年だった中居。05年には「週刊新潮」に、海水浴場で刺青を入れた男たちと笑顔で撮った3ショット写真が掲載され、物議を醸したことがあった。

「アウトローの組織と関係があるというより、もともと先輩や後輩にヤンチャな人が多かった。かつては『パシリ』というあだ名で呼ばれることもあったそうです。そうした力関係から、断れないこともあるのでしょう」(中居を知る関係者)

 さらに遡れば、中居と親密な関係にあった女性が、月刊誌上で「妊娠中絶」の真相について告白したこともある。

「当時、テレビ局の芸能マスコミは軒並み後追い取材をしませんでした。ジャニーズ事務所のスキャンダル記事はタブーで、“暗黙の了解”でもみ消されました」(ベテラン芸能記者)

 こうした表ざたにされたくない、過去の“地雷”がまだ他にも埋まっているとすれば、簡単に独立を決断するのは難しいだろう。

 ところで、当初はSMAP全員での独立を画策したものの、キムタクと中居の引き抜きに失敗したI女史だが、実は次に向けて水面下で動きだしていた。昨年夏には大手免税店「ラオックス」の中国人経営者らと、コンテンツビジネスの会社を設立。12月に千葉でオープン予定の劇場の舞台制作に携わる予定だ。

「独立組とは業務委託という形で、芸能活動をサポートしていくと見られています。ジャニーズ事務所ではすでにI女史と仲がよかったスタッフが数人辞めていて、いずれ合流するようです」(スポーツ紙芸能担当記者)

 9月の退所後、独立組の中で演技に定評がある草なぎは、映画や舞台を中心に俳優業を続ける。香取は絵や服のデザインの勉強に取り組むため、ニューヨーク留学を検討しているという。

 一方、「残留」を決めた中居も、今後の展開はまだ予断を許さない。

「恩義があるジャニーさんが“引退”するまでは今までどおり仕事を続けていくでしょう。その結果、あれだけ稼いでるわけですから、発言権も増します。その時までは“人質”となり、メリー喜多川副社長の娘・藤島ジュリー景子体制に移行したタイミングで『社内独立』する。独立について相談した外部の有力者からアドバイスされたそうです。その際には、独立組とのSMAP再結成を夢みているといいます」(前出・芸能プロ関係者)

 フジテレビのバラエティ制作ルームの天井には、今でも「SMAP×SMAP」と番組名が書かれたプラカードがぶら下がっているという。

 中居の“裏切り”は、さらなる意外な展開をもたらすのだろうか。