寺社を訪れた際に神職や僧侶によって押印や参拝日を書いてもらう御朱印帳。寺社で授与されるお札などと同等のもので、神棚などの上げているという人も少なくないありがたい存在ですが、最近ではそれを『ヤフオク!』『メルカリ』などのフリマサービスで転売するようなケースが増えています。
そんな中、約1200年の歴史を持つ茨城県守谷市の八坂神社の『Twitter』アカウント(@m_yasakajinja)が次のようにツイート。約24000のRTを集めるなど注目されています。

ヤフオクで当社の御朱印帳が出品されていました。すでに落札されていまして社頭頒布の約3倍近い値段で落札されていました。神社頒布品をオークションに出品し利益を得る行為は許せません。頒布品は祓いをし神徳を得られるように祈願しております。一般商品とは違うものなんです。もう来ないで下さい。

これに対しては「罰当たり」「何のための御朱印帳なのか」「出品者も購入者も恥を知ってほしい」といった声が上がっていた一方で、「買ったものをどうしようが人の勝手」「正直、スタンプラリー感覚でしかない」「転売すること自体は犯罪ではなくマナーの問題」といった意見も見られました。

実際に『ヤフオク!』で「御朱印帳」で検索してみると、400件以上がヒットします。中には人気ゲーム『刀剣乱舞』のへし切長谷部にまつわる御朱印帳が出品されており、コレクター目的で購入するという人もいるのではないでしょうか。

一方で、転売対策をする寺社もある模様。京都・栗田神社では「転売屋・代行屋を通して手に入れた御朱印帳には御神縁は生まれません」と明記されています。

参拝者のモラルも問われている御朱印帳の転売問題。各寺社がどのような見解で臨むのか、何らかの対策を個々で行わなければいけないのかといったことも含めて考えていかなければいけないことなのではないでしょうか。

守谷総鎮守八坂神社
http://www.yasakajinja.or.jp/ [リンク]

※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/m_yasakajinja/status/876386988718292992