昨夏にプレミアリーグの名門アーセナルに契約しながら英国内での労働許可が下りなかったため、ブンデスリーガ2部のシュツットガルトにレンタル移籍をしていた日本代表FWの浅野拓磨。どうやら新シーズンもドイツでの武者修行が続くことになりそうだ。
 
 サンフレッチェ広島からアーセナルに移籍し、その直後にシュツットガルトへのレンタルされていた浅野は、欧州挑戦1年目となる2016-17シーズンを公式戦27試合4ゴール・4アシストという成績を残し、チームのブンデス1部昇格に貢献した。
 
 そんな日本代表FWは、来る2017-18シーズンもシュツットガルトでプレーすることになりそうだ。ドイツの有力紙『ビルト』が伝えている。
 
 ビルト紙は、シュツットガルトのヤン・シンデルマイザーSDが、「浅野は来シーズンも我々とともにプレーするだろう。今は本人と彼の代理人、アーセナルと話し合いを重ねているところだ」と残留を示唆していることを報じた。
 
 また、同紙は「アーセナルが浅野を復帰させるために3パターンの想定をしていた」と伝え、「シュツットガルトが1部昇格を逃した場合」、「浅野の出場機会が25%未満だった場合」、そして何よりも重要な「英国での労働許可を取得できた場合」のいずれも満たされなかったことから、「ドイツでの武者修行期間延長が決定的となった」と綴った。
 
 ドイツの古豪シュツットガルトの一員としてブンデスリーガ2部優勝を経験し、昇格を果たした浅野。来シーズンはバイエルンやドルトムントなど刺激的な戦いが待ち受けている。はたして、その大舞台で自らの力を証明できるのか? 貸し出しているアーセナルとしても、さらなる成長を期待していることだろう。“ジャガー”浅野は勝負の欧州2年目を迎える。