<全米オープン 最終日◇17日◇エリンヒルズ(7,741ヤード・パー72)>
この日は朝から強い風が吹き、ようやく真の姿を見せたエリンヒルズ。難易度を増したコースで松山英樹が躍動した。トータル12アンダーの2位タイフィニッシュ。自身のメジャー最高位を更新し、青木功の持つ日本人メジャー最高順位に並んだ。
松山英樹、あと一歩…激闘をフォトギャラリーで振り返る
出だしの1番パー5で2オンに成功。イーグルは獲れなかったが、楽々バーディ発進を決めた松山。その後も4番でグリーンの外から下りのパターをねじ込んだり、5番ではセカンドをベタピンにつけるなど、風をものともせずスコアを伸ばしてく。
逆転に向け後半もスコアを伸ばしていくが、15番では3番アイアンで打ったティショットがラフに入り、ボギー。しかし、16番パー3ですかさず取り返し最終18番ではバーディ締め。この日のベストスコアとなる“66”をマークしてホールアウト時点では首位と1打差につけた。
日本人初のメジャー制覇の期待も持たれたが、ブルックス・ケプカが終盤にチャージをかけ4打差の2位タイ。メジャーでの自己最高位に入り、日本人のメジャー最高位(1980年の青木功の単独2位)にも並んだ。
「昨日と初日が良くなかったので、残念だったなって感じがありますけど。でも、こうして2日間いいプレーができたのでそれは満足してます。ただ、もう少しいいプレーができたんじゃないかという気持ちはすごく強いんで。それはやはり準備の段階からもう少し変えていかなくてはいけないんじゃないかなとは思います」と率直な気持ちを話した松山。
今週は好ショットの数が増えてきているのが収穫という。「もっとこう自信持ってやっていけるようになったら、優勝のチャンスもいけるんじゃないかなという感じはありますね」。世界でもトップランクのアイアンショットの精度を誇る松山、自信を取り戻しパットもかみ合えば、どんな大会でも結果を出せるだろう。
ショットの感触がいいうちに「あまり休まず練習したいな、とすごく思います」。次の戦いは初挑戦となる欧州ツアー「アイリッシュオープン」、そしてその2週間後には次なるメジャー「全英オープン」も控えている。確実にメジャーの頂に歩を進めていっている松山。“その日”はいつ来ても、おかしくはない。
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