子どもの頃、学校で授業を受けながら「この勉強、いったいなんの役に立つんだろう……」なんて思ったことがある人は少なくないかもしれませんね。しかし、学生時代にそんなふうに思っていた科目でも、社会に出ると、意外と必要なときが来るもの。子どもの頃の学びが社会人になってから生かされることも案外多いものです。そこで今回は、学生時代の勉強科目の中で、特に「これは役に立った!」と社会人が思う教科について調査してみました。

■社会人になって一番役に立ったと思う学生時代の勉強科目を教えてください。

第1位 現代文 76人(18.6%)
第2位 数学 75人(18.4%)
第3位 英語 44人(10.8%)
第4位 地理 14人(3.4%)
第4位 政治経済 14人(3.4%)

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もっとも多かったのが「現代文」で、僅差で「数学」が第2位にランクイン。たしかに、どちらも実用的な学問ですよね。さっそく、それぞれの意見を見ていきましょう。

●第1位 現代文

・メールや書類など文章を書く機会が多いから(男性/40歳以上/その他)
・報告書や日報を書くにあたり、適切な日本語を使うことができるから(女性/40歳以上/商社・卸)
・本から知識を得る文章能力、読解力が少しは役立っているかも(女性/40歳以上/医療・福祉)
・国語力がないと語彙が乏しくなるし、自分の気持ちを相手に正しく伝えられないから(女性/40歳以上/その他)

●第2位 数学

・生活していく上で、お金などの計算ができることは必要なので(男性/40歳以上/運輸・倉庫)
・建築の技術職をしているため(男性/40歳以上/金属・鉄鋼・化学)
・論理的に物事を考える力がつくから(女性/40歳以上/運輸・倉庫)
・計算はいつまでも使えるので(女性/37歳/建設・土木)

●第3位 英語

・最近は特にグローバル時代で、英文の企画書類を読む読解力が必要である(男性/40歳以上/その他)
・本当に基本の基本部分が役に立っている(男性/40歳以上/その他)
・簡単な英単語でも少しは知っていたほうが役に立つと思う(女性/35歳/その他)
・英語はたいして得意ではないが、英語ができるというだけで、仕事の幅が広がる(男性/40歳以上/商社・卸)

●第4位 地理

・旅先で活かせるから(男性/40歳以上/農林・水産)
・日本のなかでも、外国に行くときにも役に立っている(男性/38歳/マスコミ・広告)
・地理好きだから、話のネタになる(女性/34歳/医療・福祉)
・何県がどこにあるとかが、基礎知識が必要(女性/40歳以上/運輸・倉庫)

●第4位 政治経済

・政治の知識を持つことで、社会で問題になっていることをより深く考えられるようになっている(男性/30歳/運輸・倉庫)
・政治経済に対する意識は、社会人にとっての常識だから(男性/40歳以上/機械・精密機器)
・資産運用に役立つから(男性/40歳以上/医療・福祉)
・政治や経済の実態を理解するのに、必要な基礎を教えてくれる(男性/40歳以上/生保・損保)

●その他

・日本史。身近な歴史から学ぶことは多い(男性/40歳以上/金融・証券)
・日本史。歴史上の人の人生から、仕事の考え方が学べるから(女性/40歳以上/商社・卸)
・世界史。世界情勢を理解する上で、基礎知識として必要だから(男性/35歳/情報・IT)
・倫理。基本、誰もが道徳を重んじるところは日本人の美点であると思う(女性/40歳以上/機械・精密機器)

グローバル時代の世の中においては、「英語」がとかく役に立つとの意見も。たしかに語学力を身に付けておけば、仕事の幅が広がりそうですよね。

いかがでしたか? 学校で学んだことは、社会人になってからの毎日の生活で生かされていることもあるようです。「こんな勉強意味があるのかな?」と思いながらでも学んだことは、しっかりあなたの糧となっているはず。「まだなにも役立っていない!」と思う科目でも、これからの人生のどこかで学びの成果を発揮するときがくるかもしれませんね。

文●ロックスター小島

マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2017年5月
調査人数:社会人男女407人(男性206人、女性201人)