同じ年生まれで活躍しているアスリートたちをメディアは「○○世代」とネーミングする。

 プロ球界でそう呼ばれたのは甲子園をわかせたPL学園コンビの清原、桑田をはじめ『ハマの大魔神』佐々木らの「KK世代」だ。

 それに続いたのが「松坂世代」。当時は西武のエースだったソフトバンクの松坂をリーダー格に阪神の藤川、巨人の村田、杉内、ヤクルトの館山、DeNAの久保、オリックスの小谷野、松坂とチームメートの和田らは、いまも現役で活躍。全盛時に比べると、陰りが見えはじめているとはいえ、「最強世代」と言ってもいいだろう。

 最近では日本ハムの斎藤、ヤンキースの田中、巨人の坂本勇、沢村らの「ハンカチ世代」。このメンバーについては、田中が日米球界を代表するエースになっていることから「マー君世代」に変更された。

 そんな中、今季は左太もも裏肉離れで開幕から戦列離脱しているが、二刀流で圧倒的な存在感を示している日本ハムの大谷と同じ1994年生まれの選手に世代の名前がついていない。

 「世代と呼ばれた年は実力、人気ともにレベルの高い選手がそろっていた。ただ、イチローや松井のように一人の選手が傑出しているときは、そうではないのだろう」

 こう話す関係者によると、高校時代からライバル同士だった阪神の藤浪が、大谷と肩を並べる評価をされていれば「二刀流世代」になっていたかもしれない−というわけだ。

 今季も先発ローテーション投手ながら、いまだに一度も開幕マウンドを任されていない藤浪。一方の大谷は今オフにもポスティング制度を利用してのメジャー移籍の可能性があるため、米球界から熱い視線を送られている。プロ5年目の2人の格差が気になる。(西井禎一)

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