高い歌唱力と、等身大の恋心をつづった歌詞で10代から20代の女性を中心に注目を集めている歌姫・MACO。そんな彼女が、2017年一発目のシングルとして『恋するヒトミ』をリリースする。春にぴったりな、さわやかでポップなこの楽曲のコンセプトは、“女性に送る恋の応援歌”。これまで、自身の経験をもとに多くのラブソングを書いてきたMACOが、はじめて手がける応援ソング。女性たちの背中を押すメッセージのなかには、自身に向けたものもあるようで…?

撮影/川野結李歌 取材・文/渡邉千智 制作/iD inc.
企画/ライブドアニュース編集部

はじめての応援ソング…すべての女性に届けたい

5月17日に発売する『恋するヒトミ』は、コンタクトブランド・ACUVUE®のCMソングにも起用されている曲ですね。
ACUVUE®さんからお話をいただいて、CMの絵コンテを見させていただいてから歌詞を書きました。
絵コンテを見て、どういうコンセプトで歌詞を書かれたのでしょうか?
コンタクトをつける前はあまりうまくいかないけれど、つけたら世界が変わるというCMの内容が、恋とも重なるかなと考えて。恋をしたときも、自分の気持ちに変化が生まれたり、目つきが変わったり…世界が変わって見えると思うんです。そういった“目”という部分をリンクさせて歌詞を作っていきました。
これまでラブソングを書かれていたことが多いMACOさんですが、今回の曲は、恋する女性に向けた応援歌なんですよね。
はい。応援ソングを書くのははじめてだったので、「どういうことを言葉にしたら、女性の背中を押せるのかな」というのはすごく考えました。1番、2番のAメロとBメロは、自分を含め、「きっと恋をしたらこう思うだろうな」という等身大の思いを描いていて、サビで私からの応援メッセージという構成になっています。
1番のAメロは少し切ない感じが出ていますね。
そうなんです。私はバラードを多く歌ってきたので、やっぱり切ない感じの歌詞が好きで。「夢の中も目覚めてもずっと… はがゆい片思い」というフレーズは、歌っていて気持ちがいいですね。
そこから、サビでMACOさんからのメッセージがつづられていると。
サビ最後の「この世界はあなた次第」は、自分に向けて言っている部分もあるんですけど、みんなにもそう思ってほしいなぁって…。私は、いつもポジティブでいられなくて、けっこうネガティブなことを考えがちなので、「この世界はあなた次第」って言いきることで、その言葉が自分のなかにインプットされて、気持ちを少しでも楽に持てるようになればいいなと思いました。
「自分らしくあっていいんだよ」というような、優しいメッセージとして受け取れます。
そうですね! 2番では「あなたらしく微笑んでみせて」という歌詞なのですが、ホント、そんなに気張らなくていいよっていうことを伝えたかったんです。私たちは、素敵だし、無敵なんだから大丈夫って!
タイトルの『ヒトミ』がカタカナなのは、何か理由があるんでしょうか?
リリースが春なので、柔らかいイメージをつけたいなとも思っていました。『恋』っていう言葉は、私の曲のタイトルでもかなり使われているので、そこから、もう少しインパクトを持たせるべく、3文字のカタカナで『ヒトミ』とドンと出してみました。
『恋するヒトミ』が使われている、戸田恵梨香さんや、久保田紗友さんらが出演しているACUVUE®のCMのショートムービーに、もんじゃ焼き屋の店員役として、MACOさんも出演されていますよね。撮影に参加されてみていかがでしたか?
「あー、ものすごくもんじゃ焼き食べたい」って思いました(笑)。
その気持ち、わかります(笑)。
(笑)。最初は、とても緊張していたんです。もんじゃ焼きの作り方を伝授していただいたのが撮影の直前だったのと、有名な女優さんたちに囲まれているなかだったので、失敗したらどうしよう! って。すごく不安ばかりだったんですけど、なんとかクリアできてよかったです。
戸田さんや久保田さんとは、何かお話をされましたか?
戸田さんも久保田さんもとても気さくで、緊張している私に優しく声をかけてくださいました。久保田さんは、私の歌をもともと聴いてくださっていたみたいでうれしかったですね! おふたりにCDを渡したのですが、快く受け取っていただけてよかったです。
改めて、『恋するヒトミ』をどんな方に聴いてもらいたいですか?
私の曲を聴いてくれているのは中高生をはじめ、自分世代までがとくに多いんです。でもこの曲は、自分より年上の女性の方にも届けばいいなと思っています。お仕事をされている方だったら、2番Aメロの「ただいま今日も私はヘトヘトです 夜ご飯はコンビニで済ませちゃう毎日」って歌詞には共感してもらえるんじゃないかな…? と思うんですよね(笑)。

MVでは、女性のキラキラした“ヒトミ”に注目して!

MVは、MACOさんが多くの女性を引き連れて歩いているシーンが印象的でした。
ありがとうございます! やっぱり、いろんな年代の女性に『恋するヒトミ』を届けたいという思いがあったので、私が行進しているシーンは、女子高生だけじゃなくて、いろんな年代の方を集めていただきました。
それはMACOさんからのご提案だったのですか?
いえ! 私のMVをずっと撮ってくれている末吉ノブさんが考えてくださいました。ノブさんは、私が言わずとも、歌から私の世界観をわかってくださって。ノブさんが提案してくださるMVに、いつも「MACOは100パーセント納得!」みたいな感じなんです。
すごく信頼されているんですね!
はい! ノブさんは私が想像しえなかったシチュエーションを組みこんでくださることもあって、私としても「すごくわかる!」って思うんです。だからこそ、ノブさんが作るものに、MACOはついていきます! みたいな気持ちですね。
MACOさんがMVの見どころを挙げるとするならば?
MACOのリップシーンもあるんですけど…正直、私のことは二の次で、出ている女性のみなさんの“ヒトミ”に注目してほしいです。フルVersionでMVを見ていただくとわかるんですけど、屋上のシーンは、みなさんとても綺麗で…キラキラしています。そういった女性の素敵なところが、存分にクローズアップされているMVになっています。
2曲目の『二人は夢みるマーメイド』はどんな曲になっていますか?
友達に向けた歌であり、いい意味でホントにゆるい曲です。力を抜いて聴いてほしいですね。
歌詞からも気さくな感じが表れています。
作曲をしてくれたぐっさん(Takashi Yamaguchi)から、「たまにはこういった気の抜けた曲もいいんじゃない?」って言っていただいて。私は恋愛の曲がメインで「冬」のイメージが強いらしくて、夏っぽい曲も書いてみようということで、できたのがこの歌詞でした。
普段、恋愛の歌詞を書いていることが多いと思いますが、こういった歌詞はすんなり書けましたか?
けっこうスッと出てきたんです。タイトルの『二人は夢みるマーメイド』っていう言葉がまず降りてきて。そこから、ホントにゆるく、力まずで臨んだらすんなり書けましたね。
3曲目の『Story』はAIさんの名曲のカバーです。
私自身、何回も聴いてきた楽曲なので歌わせていただいてホントに光栄でした。AIさんが使うフェイク(リズムや音程を変えて歌うこと)がとてもカッコよくて、同じフェイクを使って歌わせていただきました。
カバーを歌う際は、やはり緊張するものですか?
します! DREAMS COME TRUEさんの『未来予想図II』をカバーしたときもそうでしたが、邦楽だととくに背筋が伸びますね。私がカバーを歌うときに意識しているのは、ストレートに歌うということ。その方の歌い方を尊重して、自分らしく歌うことを心がけています。
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