ニューヨークで開催中のイベント Galaxy Unpacked 2017 より。サムスンがフラッグシップ スマートフォンの新製品 Galaxy S8 を正式に発表しました。

事前のうわさどおり、ほぼ全部画面の「インフィニティ・ディスプレイ」が強烈な印象を与える製品です。

【ギャラリー】Galaxy S8 / S8 Plus 実機 サイズ比較ギャラリー (36枚)

ラインナップは5.8インチ画面の Galaxy S8 と、6.2インチ画面の Galaxy S8+。上下左右のベゼルを細く、縦横比を18.5:9の縦長に変更したことで、インチ数から受ける印象よりもずっとスリムな筐体で大画面を実現します。

主な特徴・仕様


・左右が曲面で上下の余白も細い、Galaxy 史上最大の「Infinity Display」。Galaxy S8 は対角5.8インチ、Galaxy S8+ は6.2インチ(角の丸みを無視した数字)。画素数はどちらも 2960 x 1440の Quad HD+。ピクセルの細かさはS8が570ppi、S8+は529ppi。

(従来機種の Galaxy S7 edge は 2560 x 1440 の 16:9。横をそのまま縦を伸ばして、2:1よりもさらに縦長)

・10nmプロセスのSnapdragon 835 (2.3GHz 4コア + 1.7GHz 4コアのクアッドコア)、または地域によりExynosプロセッサ。

・4GB RAM、64GB内蔵ストレージ(UFS 2.1)。microSDXC対応(256GBまで)。

・LTE Cat. 16対応。下り最大1Gbps。

・背面カメラはデュアルピクセル 12MP F1.7。S7から大きな変更なし。前面カメラは8MP、AF対応、F1.7。広角撮影にも対応。最近の自撮り強化に追従。

・本体サイズと重量は、

Galaxy S8: 148.9 x 68.1 x 8mm、155g
Galaxy S8+: 159.5 x 73.4 8.1mm、173g

・上下のベゼルも左右のエッジもシンメトリな曲面デザイン。2.5Dガラスと金属フレームの滑らかな融合。

・OSはAndroid 7.0 + サムスンTouchWizカスタマイズ。

・マルチ画面。アプリの特定部分を切り取って別アプリの使用中にも常時表示できる

・Note7 譲りの虹彩認証対応。背面のカメラレンズ横のセンサで指紋認証にも対応。

・IP68防水防塵

・3.5mmヘッドホンジャックも搭載。AKGチューニングのカナル型デュアルドライバ イヤホンを同梱。(同ランクのAKG製品は100ドル程度)。

・サムスンの新しいデジタルアシスタント Bixby 対応。側面に専用ボタン。対応アプリならばほとんどの操作が音声だけでできるほか、複数アプリをまたいだ操作、会話とタッチ操作のシームレスな組合せ、IoT家電との連携、ユーザーの生活習慣やこれまでの操作といった状況・文脈の理解、カメラでランドマークや商品、ワインのラベル、外国語、バーコードなどを認識する視覚、などが売り。

・バッテリーはS8が3000mAh、S8+ は3500mAh。Note7炎上後の報告によれば、発火の原因はすでに特定し対処済み。

・モニタやマウス・キーボードに接続してデスクトップPCのように使うドック DeXを別売りで用意。フルサイズHDMIやUSB、有線LAN端子を拡張できる小型のドック製品。

Galaxy Sシリーズはもともと画面が大きく占有率が高い(余白が細い)スマホでしたが、インフィニティ・ディスプレイでさらに進化しました。

先代の Galaxy S7 edge が縦横比16:9の5.5インチ画面で幅72.6mmだったのに対して、Galaxy S8 は4mm細く持ちやすい幅68.1mmで5.8インチ画面を採用します。

上下の余白が細くなった分、縦横比は超縦長の18.5:9。従来の16:9画面とは縦横の比率が違い、対角のインチ数をそのまま比較はできないものの、Galaxy S7 edgeと比較して、S8は本体が細く小さくなったのに画面は約9%広くなっています。S8+ では+18%広く。

グローバルでの予約受付は30日、出荷は4月から。日本国内での発売時期についてはまだ明らかにされていません。

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