JR東日本新潟支社は20日、春の期間(2017年3〜6月)のおもな臨時列車について発表した。新潟地区の各地で開催される花見などのイベントに合わせた臨時列車も設定され、一部列車において「懐かしの新潟色」となった115系も使用される。

新潟地区では1960〜1970年代にかけて、当時活躍していた70系車両に赤・黄色の塗装を採用した。雪の多い地域でも目立つ塗装で、新潟地区でしか見られなかったことから「新潟色」と呼ばれたという。当時のカラーが115系で再現されることになり、このほど赤・黄色の塗装を施した編成(N3編成。3両編成)が登場。定期列車への導入に先立ち、1月21・22日に旅行商品専用臨時列車「懐かしの新潟色越後ぐるっと周遊号」が運転された。

この「懐かしの新潟色」115系を使用した臨時列車が春の期間にも運転される予定となった。4月15日には長岡市で開催される酒蔵開放イベントに合わせ、快速「摂田屋蔵開き号」として信越本線を走行。往路は新潟駅9時9分発・宮内駅10時23分着、復路は宮内駅13時13分発・新潟駅14時22分着とされ、停車駅は新潟駅・亀田駅・新津駅・矢代田駅・加茂駅・東三条駅・三条駅・見附駅・長岡駅・宮内駅。全車指定席での運転となる。

弥彦観桜に合わせ、弥彦線で5月3〜7日に運転される「弥彦桜絵巻号」(東三条発弥彦行2本、弥彦発東三条行1本の計3本を運転)の一部列車にも「懐かしの新潟色」115系が使用される予定(変更の場合あり)。弥彦線では4月15日から5月7日までの土休日、新発田駅8時31分発の普通列車(吉田行)が「弥彦お花見号」となり、弥彦駅まで延長運転を行う。

○蒸気機関車C57形180号機牽引の臨時列車、新潟〜村上間で運転

新潟地区では他にも花見に向けた臨時列車が設定された。「高田城百万人観桜会」に合わせ、4月8・9・15・16日にE653系7両編成の快速「高田お花見号」を新潟〜高田間で運転。越後線新潟〜分水間では、4月13・14日に快速「えちご分水夜桜号」、4月15日に快速「えちご分水お花見号」が運転され、ともに「NO.DO.KA」車両を使用する。

SL列車は4月から週末を中心に快速「SLばんえつ物語」が運転されるほか、3月25・26日には「城下町村上 町屋の人形さま巡り」開催に合わせ、新潟〜村上間で快速「SL村上ひな街道号」を運転。「SLばんえつ物語」と同じく蒸気機関車C57形180号機が牽引する。

(上新大介)