様々な芸能ニュースが飛び交った2016年が終わり、新たな年明けを迎えた。各メディアでは「2016年で消えそうだと思う芸能人」ランキングが発表されている。そこには『PPAP』で大ブレイク中のピコ太郎(53)や、狩野英孝(34)の元カノとしてバラエティに多数出演した加藤紗里(26)、とにかく明るい安村(34)などがラインナップされている中に、バブルをモチーフにしたネタでテレビ出演が大幅に増えた平野ノラ(38)の名前もある。

 平野といえば、80年代バブル時代を彷彿とさせる赤いスーツをトレードマークに、当時よく使われていた肩下げの携帯電話「ショルダーフォン」などを用いて、五十音の一文字からバブル時代らしい言葉を返す「OK50音バブリー!」などのネタでブレイクした。昨年5月には、『OK!バブリー!! feat.バブリー美奈子』でCDデビューを果たすなど、2016年下半期には80年代バブルブームに乗じてテレビ出演が相次いだ。しかし、単調なその芸風は、視聴者から既に飽きられているともっぱらの噂で、不名誉にも今年には消えるのではと、多くの人から予想されたようだ。

 昨年12月20日に『火曜サプライズ』(日本テレビ系)に出演した平野は、今年ブレイクしたきっかけとして、芸人でもあり占い師の島田秀平(39)から、「衣装は全て赤がいい」とアドバイスをもらったことを挙げており、下着まで全て赤に変えたところブレイクしたと語っていた。しかし、島田の“神通力”でブレイクしてしまったことにより、今後、オカルト趣味によって危ない道に進む可能性もあると一部で指摘されている。

「元々人見知りで根暗な平野は、島田の占いを信じて人生が変わって以降、やや占いに傾倒しかけているというウワサがあります。生き残りの精神不安から、どんどんスピリチュアルな方向に傾きすぎると、今後怪しい宗教などの洗脳の危険もありえるのではないかと周囲では心配の声があがっているようです」(芸能関係者)

■2017年は“個性派ブス”のビジネス需要が高まる?

 一方で、2017年にブレイクが予想される芸人に挙げられるのは、松竹芸能の「アルミカン」、吉本興業の「スパイク」といった女性コンビだ。特にアルミカンは、かつてグラビア経験もある程のルックスの良さが際立つ高橋沙織(28)と、モジャモジャ頭にグルグル眼鏡が印象的な赤阪侑子(33)という異色のコンビで、 “美醜格差”ネタが注目されている。赤坂は、ブスを売りに年明けからは何とあの「高須クリニック」のCM起用が決定するなど、ブレイク目前。2017年はこのような“個性派オンナ芸人”にフォーカスが当たるのではと予想する関係者も少なくない。

「今年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)でファイナリストにもなった、“相席スタート”というコンビの・山粼ケイ(34)が、“ちょうどいいブス”という切り口を軸に新たな地位を確立しました。このように、2017年は“個性派ブス”をビジネスに繋げていく芸人が増えていくのではと予想されています。今回の高須クリニックのCMのように、全国的な共感を掴み、笑いに消化できる女性芸人の需要は高まっており、ネタ番組だけでなく、新たな活躍の場が切り開かれそうです」(テレビ局関係者)

 バブルブーム終焉の後は、“個性派ブスブーム”到来となるのか。2017年は新たなジャンルを開拓しつつある女芸人の活躍に注目したいところだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。