封切りから1カ月近くたった日本のアニメーション映画「君の名は。」は、各映画館で逐次上映終了となっている。残るスクリーン数がわずか1%となっているが、25日朝の時点で、同作品は5億5700万元(約94億円)の興行収入を記録した。(文:許思鑑。法制晩報掲載)

この成績により、「君の名は。」は「STAND BY ME ドラえもん」を上回り、中国映画市場における日本映画の最高興行収入記録を樹立、英語以外の輸入作品の最高記録にも輝いた。

このような興行成績に背中を押され、日本映画の著作権獲得が、映画業界の新たな注目点となるとみられる。中国映画市場では、今後数年間、日本映画が「韓流」に取って代わり、新たなブームを巻き起こす可能性が高い。

○記録更新:「君の名は。」が日本映画の興行収入歴代トップに
「君の名は。」は、2016年に中国で上映された全作品のうち、興行収入歴代第25位、輸入映画では第11位の成績を残した。下半期に上映された映画の中では、中国の歴代興行収入第8位だった。

「君の名は。」の大ヒットにより、中国映画市場における日本映画総収入の最高記録を更新、8億元の大台を突破した。この成績は、韓国・フランス・インド・ロシア各国の総収入を上回り、米国に続き、2016年中国映画市場における外国作品総収入ランキング第2位に立った。

だが、面白いことに、今年中国で上映された日本映画のうち、実写映画は「ビリギャル」と「寄生獣」の2作のみで、それ以外は全てアニメ映画だった。また、「君の名は。」実写映画化の版権は、すでに中国の有名映画配給会社が獲得したという。スタッフ陣や制作日程は現時点で確定していないが、「君の名は。」実写版が中国市場に登場することは間違いない。

もともと中国での知名度は高いというわけではなかった新海誠監督も、「君の名は。」の大ヒットをきっかけに、中国で一躍有名人となり、引っ張りだこになっている。アニメ作品のみならず実写版についても、多くの合作映画のオファーが同監督に来ているという。

「君の名は。」の劇中曲を全て手掛けた野田洋次郎氏と所属グループRADWIMPSも、国内の大手プロダクション各社から公演の依頼を受けており、来年には中国公演が実現する見通しだ。

○人気再び:今後2、3年はリメイク・ブームの兆し
「君の名は。」の映画自体が多くのファンを生み出しただけではなく、日本アニメ作品の今回の成功によって、後続効果ももたらされた。来年、中国で上映される日本映画の数は2桁を上回る見込みで、その中には中国の映画ファンが注目する「銀魂」実写版も含まれている。

中国で来年上映される日本映画は、やはりアニメが主体となるようで、「名探偵コナン」と「ドラえもん」が例年の通り上映されるほか、今年大ヒットした「ワンピース」劇場版も中国にやって来る。このほか、「オタク」の間で人気が高い「ソードアート・オンライン」劇場版の中国上映も決まっている。

大量の日本映画が大挙して中国に入る以外に、多くの日本ドラマ・映画の名作も、これまでブームだった韓国映画に取って代わり、中国映画業界がリメイクを狙う新たなターゲットとなっている。

「現在、日本版は固定ファンの人数がかなり多いのに対して価格は安い」と指摘する専門家は多い。「君の名は。」の著作権料は1900万元(約3億2千万円)だ。日本映画では最高額だが、韓国映画の著作権料に比べるとかなり安く、コストパフォーマンスの点で日本映画はかなりの優位性を備えている。

多くの専門家は、「日本映画の著作権料は、今後数年で上昇するだろう。また、この間に、日流が韓流に取って代わる可能性はきわめて高い」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集KM)

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