日本学生支援機構によれば、2015年度に日本が受け入れた外国人留学生のうち、中国籍の留学生は全体の45.2%を占めた。日本と中国は地理的に近いうえ、中国は人口も多いこともあって、日本で学ぶ留学生の多くが中国籍の学生だったということになる。

 また、米国の一流大学においても中国人を中心としたアジア人学生が急増しているとの報道がある一方で、中国人留学生たちはカンニングなどの不正が多いとの指摘があるのも事実だ。

 中国人学生たちが国外で学ぶ現状について、中国メディアの捜狐は3日、「中国人留学生たちは差別を恐れ、日本人を装っている」と伝え、「悲哀と表現するほかない」と伝える記事を掲載した。

 記事は、中国国外では「chinese」という言葉は「他人を蔑む言葉」であり、差別用語であると伝え、中国人留学生は生活のなかで突然「f*cking chinese」などと言われるケースがあることを紹介。

 また、買い物の際に中国語で話しかけられても日本語で返事をすると、急に店主は態度を変え、値引きまでしてくれるケースもあると紹介したほか、中国人である時点で国外では何らかのトラブルに巻き込まれると主張、だからこそ多くの中国人留学生は国外で「日本人であるフリをする」と伝えた。

 続けて、国外では外国人が排斥され、差別されるという事例は少なからず存在し、差別は決して中国人だけを対象にしたものではないとしながらも、中国人が差別されるケースは圧倒的に多いと主張。米国やオーストラリア、英国、フランス、日本などの国のみならず、タイやインド、シンガポールでも中国人は決して歓迎される存在ではないとし、中国人留学生が国籍を偽り、日本人に成りすますのは「非常によくあること」だと論じた。

 また記事は、中国人留学生が日本人に成りすますのは「そうすることでトラブルが減るから」だと主張。さらに、中国人留学生が嫌われ、排斥され、日本人であるフリをする必要があるのは中国人の学習能力が高いからであり、現地の言葉を非常に上手に話すからだと主張、日本人だって日本語を上手に話す中国人を嫌う傾向があると主張した。さらに、西側諸国の人びとは「中国人を見下すと同時に、西側諸国の驚異的なライバルと認識しているからこそ、中国人学生を差別するのだ」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)