漫画やアニメの影響ゆえか、海外でも日本の学生服は人気が高い。少子化の波を受けて、集客のため流行を取り入れた制服を導入する学校や、逆に昔ながらの制服を大切にしている学校もある。毎日着るものであるため学生にとって制服の良し悪しは重要な存在と言えよう。

 日本の学生服を一番うらやましがっているのは中国人の若者だろう。なぜなら中国の多くの学校では、制服として「驚くほどダサくて、青春を台無しにする」ジャージが採用されているからだ。日本の制服がよほどうらやましいのか、最近では若い女の子たちの間では日本のセーラー服風の私服が流行っているほどだ。

 中国メディアの6parkはこのほど、中国の制服事情と日本をはじめとした各国の制服に関する記事を掲載。中国の制服がダサいジャージである理由について、「親が心配するから」だと分析している。

 中国の保護者たちは、おしゃれな制服は早熟を促し、不純異性交際に発展すると危惧しているようだが、記事は「そうした心配は全く必要ない」と主張。そのうえで、制服をオシャレに改善するためには、業者と学校が癒着によってぼろもうけしている現状を変えなければならないと主張。さらに思想改革、つまり管理のしやすさありきの学校側の考えを改め、生徒の個性を尊重にするよう提案した。

 日本の制服は学校によってデザインが異なり、学校によってはスカートかパンツ、リボンかネクタイのように選んで組み合わせを楽しめる学校もあるようだ。もちろん中国のジャージと違い、質も高く、すぐボロボロになることもない。おしゃれを楽しみながら勉学に励める日本の学生は中国の学生に比べると幸せなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)